広島県の県庁所在地である広島市は中国・四国地方最大人口の市で、江戸時代は浅野氏が治めた広島藩（安芸藩／芸州藩）の城下町。江戸・大坂・京・名古屋・金沢に次ぐ人口でした。広島（戦前までは廣島／廣嶋）の地名は、1589年（天正17年）に戦国大名の毛利輝元が、太田川河口に点在した中州（島）で最も広い島（実際には2番目）に築城（広島城）して命名したとされていますが、広大・末広など良縁起の“広”と城の普請奉行・福島元長の“島”からとも言われています。明治以降は旧陸海軍の拠点が集積し、戦争末期の原爆被災を経て戦後は重工業・自動車産業を中心に復興して瀬戸内工業地域の一角を担っています。広島城・不動院等の旧跡も多く、世界遺産の原爆ドーム・世界平和記念聖堂・広島平和記念資料館等には国内外からの多数の観光客が訪れています。特産の牡蠣の料理や加工品・広島菜漬・広島焼・ソース等の郷土料理・名物も多く、県内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが多数点在しています。