とらやで涼むなら / 東京 銀座 室町時代創業

※追記・本社のある赤坂店は2018年10月1日リニューアルオープンしています。とらや赤坂店の記事はこちらです。

江戸時代に置かれた銀貨幣鋳造所(銀座)に地名を由来する中央区銀座は、明治時代に文明開化を象徴する町として銀座煉瓦街が建設されて栄えてきました。現在の銀座8丁目付近で芸妓能楽師に因んで称された金春(こんぱる)芸者で賑わった幕末からの花柳界が、明治政府高官などの贔屓により新橋花街として江戸時代以来の柳橋(現・台東区)と共に「柳新二橋」と称し発展し、昭和中期の最盛期を経て今も中央区築地にかけて10軒以上の料亭と数十人の芸者を擁しています。東京を代表する地域ブランドのショッピング街として、大繁華街として、また夜の高級な社交の場として今に至っており、各所に老舗の飲食店や和洋菓子店などが数多く点在しています。

商品が多いからこそ悩む、とらやの夏

室町時代に創業し、長い歴史を持つとらやには様々な看板商品があります。一つを選ぶなら、やはり「夜の梅」だと思うのですが、夏に食べるならもうちょっとさっぱりしたいですよね。そんなことを考えつつ銀座店へ伺いました。

銀座中央通りに面したとらや銀座店。イートインコーナーを備えており、店頭に商品のサンプルが掲示されています。

サンプルがこちら。夏はかき氷も勿論あります。

今回は1Fで買い物はせず、2Fのイートインコーナーへ向かいます。メニュー表の虎の模様がかっこいい!

とらやには夏メニューが沢山あります。系統でいうならば、

・羊羹系 (水羊羹、季節の羊羹等)
・かき氷系 (定番の抹茶からイチゴまで)
・あんみつ、汁粉、葛切り等のその他和の定番

だと思います。今回3名で伺ったのですが、チョイスはバラバラになりました。

まずは一人目。「冷やし汁粉」と「季節の羊羹」をチョイス。

季節の羊羹は、もちもち系の透明部分と、やや苦みのある抹茶系の緑の部分のバランスが良い、夏の涼しさを感じられる羊羹でした。

そして冷やし汁粉。きーん、と冷えたお汁粉が甘さを引き立てます。

2人目のチョイスは宇治抹茶をぜいたくに使ったかき氷。色も量もインパクトがあります。心地よい苦みに高級感を感じます。

3人目はあんみつ。抑え目な餡子と、歯ごたえを感じられる寒天が最高のマッチング。

という感じで、見事にチョイスが分かれました、が、どれも本当に美味しいです。老舗の甘味処は「〇〇が有名」なお店の場合、それ以外があまり用意されていなかったりするので、とらやさんの充実ぶりは、幅広く対応出来て凄く助かります。安くないお値段ですが、今年の夏は何度か行くことになりそうです。

——-とらや銀座店 基本情報———-
〇創業年 室町時代創業
〇営業時間 ※元日のみ休業
・直営店
10:00〜20:00(平日・土曜)
10:00〜19:00(日曜・祝日
・寮虎屋菓寮
11:30〜19:30(平日・土曜)
ラストオーダー:19:00
11:30〜19:00(日曜・祝日)
ラストオーダー:18:30
〇住所
東京都中央区銀座7-8-6

公式サイト ⇒ 銀座店(直営店・虎屋菓寮) | とらやの和菓子|株式会社 虎屋

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