江戸時代に置かれた銀貨幣鋳造所(銀座)に地名を由来する中央区銀座は、明治時代に文明開化を象徴する町として銀座煉瓦街が建設されて栄えてきました。現在の銀座8丁目付近で芸妓能楽師に因んで称された金春(こんぱる)芸者で賑わった幕末からの花柳界が、明治政府高官などの贔屓により新橋花街として江戸時代以来の柳橋(現・台東区)と共に「柳新二橋」と称し発展し、昭和中期の最盛期を経て今も中央区築地にかけて10軒以上の料亭と数十人の芸者を擁しています。東京を代表する地域ブランドのショッピング街として、大繁華街として、また夜の高級な社交の場として今に至っており、各所に老舗の飲食店や和洋菓子店などが数多く点在しています。
大正時代創業、由緒正しい町中華、萬福
銀座駅と東銀座駅の、やや東銀座よりに「萬福」という中華料理屋さんがあります。大正時代に屋台で創業し、昭和4年にこの地にお店を構えられたそうです。大正時代のいつか、は時期が分かっていないそうですが、大正の前半であれば既に100年越え、大正後半だとしてもそろそろ100年を超える、歴史あるお店、それが萬福です。
緑色に縁取りされた看板から、モダンな印象を受けますね。
お店の外にランチタイムのメニューが貼られています。銀座の街中にあるにもかかわらず、毎日食べられる価格で提供されています。
お店の中のメニュー表に歴史が少し紹介されていました。大正時代に支那蕎麦屋としてスタートしています。昭和4年に今の場所に、そして平成15年に今の店舗にリニューアルされたそう。
こちらの看板メニューの一つが中華そば。クリアな醤油スープの昔ながらの美味しいやつです。
萬福にしかないであろうメニューが、こちらのポークライス。ケチャップで炒めたチキンライス(シンガポールのでないやつ)のチキンの代わりに、チャーシューを使ってます。だからポークライス。
ある種見た目通りの味なのですけど、見た目から想像つく範囲をクオリティ高く仕上げてあるので、思わずオカワリしたくなります。
中華のド定番、餃子もオーダー(写真は2人前)。昔ながらの、角の立たない落ち着いた味で、これも本当に美味しかった!
——-基本情報———-
・創業年 大正時代(詳細不明)
・営業時間
月~土 11:00~23:00(L.O.22:30)
・住所
東京都中央区銀座2-13-13
ぐるなび ⇒ 萬 福(銀座/ラーメン) – ぐるなび