東京 浅草 神谷バー(1880年創業)

東京は浅草。日本橋や銀座に並ぶ、東京でも有数の多くの老舗が集まる地域。
今回訪れたのは東京メトロ浅草駅からすぐ近くの神谷バー。

1880年(明治13年)創業。日本最古のバーとして有名なお店。
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お店の景観からも判るように、明治の古き良き時代を彷彿とさせるようなレトロな出立の建物です。
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看板のフォントも時代情緒を感じさせてくれますよね。タイムスリップしたような感覚。

—神谷バーといえば”電気ブラン”

こちらは何と言っても有名なのは”電氣ブラン”。
電氣ブランは、神谷バーの創業者である神谷傅兵衛氏が開発したリキュール。ブランデーをベースに、ワインやジン、ベルモットなどをブレンドしたものです。
電気ブラン
ところで、何故名前に「電気」がつくのでしょう?こちらは創業当時の時代背景と関係があります。
明治時代当時、電気はとても珍しく時代の最先端のもので、同じく新しく世に広まるモノに電気○○という名前がつくのがトレンドとなっていました。当初は”電気ブランデー”という名前だったのですが、厳密にはブランデーではないために現在の名称になりました。
アルコール度数は45度。けっこう高いですよね。呑む人の口がしびれるほどのビリビリくるアルコール度数の高さも、名前に「電気」がつく由来とかかっていますね。

—太宰治、井伏鱒二、三浦哲郎…文豪に愛された神谷バー

また、神谷バーといえば多くの文豪に愛された老舗としても名を馳せています。
神谷バーと聞いて、太宰治や三浦哲郎が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

あの人間失格にも「酔いの早く発するのは、電気ブランの右に出るものはない」という一説が出てくるほど。
また井伏鱒二や三浦哲郎といった文豪の作品にも電気ブランや神谷バーが登場します。
神谷バー
こちらは電気ブランと共に神谷バー名物の”ハチブドーパンチ”。
一応カクテルの部類なのですが、赤ワインがベースのサングリアに近い雰囲気です。ハチミツと炭酸がよく効いています。

バーと言っても、一般的ないわゆるカウンターで営業するスタイルではなく大衆店的な感覚に近いお店です。先払いの食券制で、電気ブランやハチブドーパンチだけではなく、ビールやおつまみ、食事も充実しています。
店内はお年寄りの方は午後から、夕方になると会社帰りのサラリーマン達で賑わう地域の憩いの場。
そして何より、上記にも書いたように日本文学とも由縁深い場所であるため、そういったファンも多く訪れる場所になっているようです。

———-神谷バー 基本情報———-
・創業年
・1887年(明治20年)
・営業時間
11:30~22:00(L.O.21:30) ※火曜定休日
・住所 東京都台東区浅草一丁目1番1号

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