広島県の広島・福山両市に次ぐ第三の都市である呉(くれ)市は、天然の良港を有し、古くは村上水軍一派の根城で江戸時代までは小さな港町だった場所。呉の地名由来には、呉一帯を囲む連峰“九嶺(きゅうれい)”転訛説等の諸説があります。生産量全国一の仁方やすり・川尻筆などの伝統品や旧海軍由来の肉じゃが発祥地(京都府舞鶴市も主張)として知られています。いが餅・各種饅頭・カスタードクリーム入りメロンパン等の名物菓子も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が数多く残っています。
1925年創業、飲料・漬物・佃煮を扱う トビキリ本舗 中元商店
JR呉駅から徒歩5分の場所にあるショッピングモール ゆめタウン呉。このゆめタウン呉内には、1925年創業(大正14年)の中元本店のアンテナショップである、トビキリ本舗 中元本店があります。
創業は呉市三条通りで、中元庸商店として清涼飲料水の製造販売をスタート。昭和に入ってから漬物・佃煮の製造を始めたそうです。
こちらが店舗外観。ゆめタウン呉の食品コーナーの中に出店されています。 こちらが創業時から扱っている飲料のコーナー。ラムネをはじめ、様々なドリンクを販売されています。 そして昭和に始めた新事業である漬物も店舗の逆側で販売されていました。 こちら店舗のロゴ。大正14年、ラムネ・お漬物、登録商標、トビキリ、中元本店と、沢山の情報をすっきりまとめている良いロゴですね。 買ったのはまずは大和ラムネ。昔ながらの!がとても良くあてはまるラムネで美味しい。 そしてミルクコーヒーを買ってきました。お店の人曰く、こちらのドリンクは呉市内の銭湯に昔置いていたものを復刻させたドリンクだそう。甘みがちょっと強いかな、という味。お風呂上りだと美味しく飲めそう。 こちらも同じく銭湯で売っていたものを復刻させたもの。クリームソーダからソーダを抜いている感じの飲み物で、味からついシュワシュワを期待してしまうので逆にちょっと違和感ありました。大正14年からずっと飲料を作り続けているメーカーさんは、大手さん以外では中々珍しいのではないでしょうか。
味は昔ながらの、がとっても似合う味で、美味しいというよりも懐かしさを感じられる、郷愁の味です。こういうドリンクは日本国内であまり見なくなってきているようなので、末永く残ってほしいものです。
———トビキリ本舗 中元本店 基本情報———-
〇創業年 大正14年創業 / 1925年創業
〇営業時間
9:00-21:00
※年中無休
〇住所
広島県呉市宝町5-20 ゆめタウン呉内
(公式サイト)⇒トビキリ 創業大正14年 手作りの飲料・漬物・佃煮の中元本店