日本のハムの源流の一つ鎌倉ハム富岡商会でハムを買う / 神奈川 鎌倉 1900年創業 (明治33年)

鎌倉大仏(高徳院)を始め鎌倉五山など多くの社寺が点在する神奈川県鎌倉市。中世の鎌倉幕府以降は衰退していましたが、江戸時代中期に徳川光圀編纂「新編鎌倉志」で名所旧跡が紹介されたことから、寺社も復興され江戸庶民の行楽地として賑わいを取り戻しました。明治以降は保養・別荘地として発展し、特に昭和初期以降は鎌倉文士などの文化人も多く居住。近年は人気の近郊観光地として賑わっており、各所に数多くの老舗の飲食店や和菓子店などが点在しています。

1900年創業、日本のハムの源流の一つを受け継ぐ 鎌倉ハム富岡商会

鎌倉駅から徒歩約3分ほどの場所にある 鎌倉ハム富岡商会。鎌倉ハム富岡商会の歴史は、1874年(明治7年)に英国人ウイリアム・カーチスが横浜でハム製造を開始したことまで遡ることが出来ます。
日本でハムを製造開始したウイリアム・カーチスは、その秘伝を公開していなかったのですが、後にハム製法の秘伝を何人かに伝えることとなります。そのうちの一人が鎌倉ハム富岡商会を立ち上げることになる富岡周蔵氏。富岡氏は1898年(明治31年)に大船軒を立上げ、翌年その大船軒でハムサンドイッチを販売したところ大人気に。そのハム部門を1900年(明治33年)に独立させたのが「鎌倉ハム富岡商会」の創業となりました。
※ウイリアム・カーチスに習った鎌倉ハム製造・販売会社は、富岡商会さん以外にも複数残っています。老舗食堂では、1887年創業、名古屋の鎌倉ハムさんもご紹介しています。

という、鎌倉ハム富岡商会さんの本店がこちら。ハムとハムとハムが並んでいる、ハム天国ですw。こちらがディスプレイの様子。ソーセージもロースハムも美味しそう!奥のディスプレイには、お楽しみ袋という1000円で購入できるお得セットも販売していました。今回はこちらを購入。

購入したハム写真、撮り漏れたのですが、焼いた姿はこちら。ジューシーで美味い。こんな美味しいハムを作ってくれてありがとう!

鎌倉ハムは、ウイリアム・カーチス氏から様々な方に伝わり、沢山の鎌倉ハム系列のお店が今も営業しています。鎌倉ハムのwikipediaページによると、富岡商会さん以外にも

・鎌倉ハム(名古屋市)
・鎌倉ハム 石井商会(横浜市南区)
・鎌倉ハム村井商会(横浜市瀬谷区)
・鎌倉ハムクラウン商会(横浜市磯子区)
・鎌倉ハム鎌倉クラシコ(熊谷市)
・ゼストクック  ※鎌倉ハムマツダを吸収合併(瑞穂町)

と複数存在しています。それぞれ老舗店のようですので、ゆっくり制覇して行きたいなぁと思っています。

——- 鎌倉ハム富岡商会 基本情報———-
〇創業年 1900年創業 / 明治33年創業
〇営業時間
・10:00~18:00
※水曜日・年末年始 定休日
〇住所
神奈川県鎌倉市小町2-2-19 相模屋ビル1F
(公式ページ)⇒ 鎌倉ハム富岡商会 – 創業明治33年。鎌倉の地で受け継がれる伝統の味 –

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