現存最古の油屋 油茂で、最高のごま油と出会う / 千葉 佐原 寛永年間創業 (1624年 – 1644年)

千葉県の北東部に位置し、関東三大祭りの一つ「佐原の大祭」が行われる佐原(現、香取市)。古くから水郷の町として栄えたこの町には多くの老舗が残っています。

寛永年間創業(1624年 – 1644年)、玉絞め製法を守り続ける油茂

JR佐原駅から徒歩10分程度、佐原の中心地である忠敬橋から1分かからない場所にある油茂(あぶらも)さん。創業は寛永年間(1624年 – 1644年)で、ウェブサイトには350年以上の歴史を有する、とあります。

こちらが店舗外観。由緒正しい日本家屋、といった風貌。カッコ良いですよね。

店の中には看板が。新潮社さん認定で現存最古の油屋として認定されたこと、寛永年間創業であること、現在は22代目の方が運営されていること、などが書かれていました。

油茂さんといえば、ごま油とラー油ですが、どちらも経済産業省認定の「世界にまだ知られていない、日本が誇るべき優れた地方産品 wonder 500」に選ばれているそうですよ。

で、今回はごま油とラー油を1つづつ購入しました。

まずはごま油。こちらは伝統的な玉絞め製法でごま油を作られています。凄く簡単に書くと、常温低圧縮で絞る技法で、温度が高くならないため、香りや栄養分が飛ばない、というもの。
こんな感じの袋に入ってました。

開けるとこんな瓶に入ってました。

写真と文字だけで感動を伝えづらいのですが、この玉絞め一番搾りのごま油は、香りが我々の知っているごま油の数倍華やかで、開けた瞬間に驚きが訪れます。そして食べてみて更に驚くのが風味の豊かさとまろやかさで、「今まで食べていたごま油は何だったのか!」と思い知らされます。それぐらい凄いごま油でした。

もう1つ購入したのが、ごま油で作ったラー油。可愛いパッケージから選んで購入できます。

こちらは、あのごま油をベースに作られているものなので、当然ながらめちゃくちゃ美味しかったです。辛味の中に香りが弾ける感覚があって、単に美味いだけでない、一段レベルの高いラー油でした。

油茂さんは買って開ける前までは、「違いがわかるのかなぁ」と不安になっていたのですが、食べてみて、「世の中にこんな美味いごま油があったのか!!!」と新しいセカイの扉が開きました。こういうお店との出会いがあるから、老舗訪問ってやっぱり最高だな、と感じます。まだまだ未知の凄い老舗が眠ってると思うと、気分が高鳴りますね。

———油茂 基本情報———-
〇創業年 寛永年間(1624年 – 1644年)創業
〇営業時間
9:00〜17:30
※不定休
〇住所
千葉県香取市佐原イ-3398
(公式サイト)⇒ラー油・ごま油の専門店 油茂製油/TOPページ

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