千葉県の北東部に位置し、関東三大祭りの一つ「佐原の大祭」が行われる佐原(現、香取市)。古くから水郷の町として栄えたこの町には多くの老舗が残っています。
天和年間(1681~1683)創業、勝海舟も滞在した酒蔵 馬場本店酒造
JR佐原駅から徒歩7分程度、佐原の中心地である忠敬橋から徒歩5分程度の場所にある馬場本店酒造。創業は天和年間(1681~1683)で300年以上の歴史を持ちます。
奈良の馬場村からやってきた善兵衛さんが立ち上げた麹屋で、5代目の方が天保十三年(1842年)に酒造をスタートされたそう。勝海舟が1ヶ月滞在した酒蔵としても知られています。
こちらが店舗外観。蔵の雰囲気が伝わって素敵です。
千葉県といえば醤油(キッコーマン!)が有名ですが、味醂も有名なんです。元々褐色であった味醂の透明度を高め、今に繋がる本みりんの原型となった白味醂が流山で産まれました。そのため千葉は白みりん発祥の地とPRを行っています。
その昔ながらの製法を守り今も作り続けている店舗が1つが、今回訪問した馬場本店酒造さん。馬場本店酒造さんでは、酒蔵に転身された当初から味醂を作られているそう。
その味醂がこの最上白味醂。和紙に包まれた上質なパッケージ。
もち米と手作りの麹のみで作った味醂。最近の味醂にありがちな、醸造用糖類は使っていません、という宣言。
こちらが中身。綺麗な黄金色をした液体で、ビックリするぐらい甘いですが、しつこさや粘っこさが少ないサラッと感が特徴。昔撮影で使わせて頂いて以来、愛用しております。
折角なので生酒も購入しました。アッサリとした飲みやすさのスッキリ系。みりんと同じルーツがあることを、うっすらと感じられるスッキリ感でした。
本文でも少し触れましたが、馬場本店酒造さんの最上白味醂との出会いは実は撮影がきっかけで、千葉名物として取り上げさせて頂いたことがきっかけです。ずっと本社に伺いたいと願っていたところ、ようやく訪問することが出来ました。
日本に昔ながらの良い味醂が沢山ありますが、one of the bestは、最上白味醂で間違いありません。気になる方は是非一度購入してみて下さい。
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———馬場本店酒造 基本情報———-
〇創業年 天和年間創業 (1681~1683)
〇営業時間
9:00〜17:00
※不定休
〇住所
千葉県香取市佐原イ614-1
(公式サイト)⇒馬場本店酒造オンラインショップ