香川県の県庁所在地である高松市は、江戸時代は高松松平家(水戸徳川家の分家)が治める高松藩の城下町で、瀬戸内海に面する港町として栄えました。高松の由来には高松郷(現・古高松地区)辺の大きな高い松による等の諸説がありますが、1588年(天正16年)に豊臣秀吉家臣の生駒親正が高松郷西方の現在地に築いた城が高松城と称され城下町の地名にもなったようです。日本三大水城の一つである高松城(玉藻城)址・栗林公園・仏生山法然寺・屋島等の観光名所が多数あります。香川県は、“讃岐うどん”で知られて生産量・消費量が日本一の“うどん県”ですが、高松市にも老舗のうどん店等の飲食店・和洋菓子店・食品店が多数残っています。
1862年創業、店名でもある源平餅で有名な 吉岡源平餅本舗
琴平線片原町駅から徒歩2分ほどの場所にある吉岡源平餅本舗。1862年(文久2年)に、高松市川部町で、和三盆の卸問屋として創業されました。明治時代に和菓子屋へと業態転換され、現在の井口町に店舗を移されました。
店名となっている源平餅は明治中期に2代目の方が考案されたお菓子。源平の合戦の有名な舞台の一つ屋島(那須与一の扇の的がとくに有名ですね))への、参拝客向けの菓子製造を依頼されたことがきっかけに生まれたそう。紅白二つ小さなな餅が入ったお菓子ですが、源氏の白旗と、平家の赤旗になぞらえて作られました。
こちらが店舗外観。全面ガラス張りの店舗で、外から色々なお菓子を見ることが出来ます。
店舗の中には池があり、金魚が泳いでいました。びっくりしたので写真撮りましたw。
こちらがディスプレイ。様々なお菓子が販売されていましたが、多く並んでいたのはやっぱり源平餅です。
源平餅といっても様々種類がありました。いくつもあると悩んでしまいますね…。初めてお伺いするお店なので、定番の源平餅を購入。パッケージには那須与一の絵が。カッコいいですね。
中には3つのお餅が入っていました。源氏の白旗二つ、平家の赤旗一つの3つです。もっちりした甘みの強いお餅で、何だか懐かしい味がしました。こういうお餅も好きだなぁ。源平餅は上述したように、源氏の白旗と平家の赤旗にちなんでいるそうですが、紅白餅には他にも由来があります。屋島で勝利した源氏勢は、この地で紅白の餅でお祝いをしたのだとか。そのお餅をついた臼は弁慶が使用したもので今も屋島寺に保存されているそうですよ。まだ屋島は行ったことがないので、次回は屋島も合わせて訪れたいと思います。
———吉岡源平餅本舗 基本情報———-
〇創業年 文久2年 / 1862年創業
〇営業時間
8:00~20:00
※1月1日 定休日
〇住所
香川県高松市井口町8-2
(公式サイト)⇒「吉岡源平餅本舗」 高松市 和菓子 源平餅 カステラ 生菓子