浦和最古の鰻店・山崎屋で、うな丼と肝焼き / 埼玉 さいたま市浦和区 江戸初期創業 (1600年代)

埼玉県南東部で県庁所在地のさいたま市は2001年(平成13年)に浦和(うらわ)・大宮・与野の3市が合併して発足し、2005年に岩槻市を編入して現市域となっています。2003年に市の政令指定都市移行に伴い旧浦和市(旧県庁所在市)の中央部北側が浦和区として発足、東京都民のベッドタウンとしても発展し人口は南区に次ぎ市内行政区で2位です。浦和の地名由来には、古代に入り込んでいた曲線の海岸線から入り江の浦で浦曲(うらわ)説・曲がりくねった河川説・端(は/わ)から台地の端説・湾曲した台地の端で末(うら)・輪(わ)説・日光御成道裏道(中山道)に面した裏の集落説等の諸説があります。古くから鰻蒲焼で知られ奈良漬・茶・銘菓(白鷺宝等)等の名物があり、区内には老舗の飲食店(鰻店等)・和菓子店・食品店などが複数残っています。

江戸初期創業、浦和で最も古い鰻店 山崎屋

浦和駅から徒歩7分ほどの場所にある山崎屋。江戸初期の寛永年間(1624~1644年)にはこの地で商売をされていたとされ、弘化年間(1844-48年)の浦和宿絵図には、本陣・脇本陣等と並び、山崎屋平五郎蒲焼商が記されています。1888年(明治21年)の大火のため様々なものが焼失しており、詳しい創業年はわからないそうですが、浦和にある江戸時代から続く唯一の鰻店となります。

という、山崎屋さんの外観です。1999年(平成11年)に改装されており、かなりモダンな見た目になっています。

看板をアップで。こちらは前の店舗から継続して使っているのかな。

店内に入りました。オープン直後の11時半に伺ったのですが、既にかなり席が埋まっていました。メニュー表はこんな感じです。うな重(並)は、うな丼で提供されます、とあります。

今回は肝焼きからスタート。レア感のある絶妙な焼き加減で美味しかったです。

そしてうな丼です。焼き目が綺麗ですね。

あまり変わりませんが、アップでどうぞw。ふわっと系だけど、焼き感も感じられる美味しい鰻でした。

店内の様子です。こちらはリニューアル前の昭和時代の山崎屋さんです。昭和天皇・平成天皇・現在の天皇と三代にわたって召し上がられているそう。すごい実績ですね。

浦和学という張り紙も。浦和と鰻のお話が書かれています。

変わったところでは、サラリーマン金太郎に出てくるお蕎麦屋さんのモデルになったのが山崎屋さんだそうですよ。

浦和といえば鰻、と認識されたのは、中山道の浦和宿にて参勤交代で通る加賀藩をはじめとした大名たちに愛されたから、という要因があるそうです。浦和宿では山崎屋平五郎蒲焼商(現、山崎屋)さんと三文字喜八蒲焼店(廃業)の2店が営業し、この2店によって浦和のうなぎが有名になったとすると、山崎屋さんの影響力は物凄く大きいのですね。浦和に行ったらまた食べに行きたいです。

——-山崎屋 基本情報———-
〇創業年  江戸初期創業 (1600年代)
〇営業時間
・11:30~13:40
・17:00~19:00
※月曜・火曜 定休日
〇住所
埼玉県さいたま市浦和区仲町1-10-8
(公式サイト)⇒ 浦和 蒲焼|山崎屋

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