大阪市住吉区は、かつての住吉郡の一部で、“住吉が”平安初期以降に“すみよし”と称されるまで古代には “すみのえ”と読まれていて、細江川河口にあった港の“住吉津(すみのえつ)”と、200年(仲哀9年)創祀と伝わる日本屈指の古社である港守護の“住吉大社”が栄えていました。南北朝時代には後村上天皇御座所(住吉行宮)が約10年置かれ南朝の拠点でしたが、中・近世以降は旧住吉郡東部の平野郷(現・平野区)に繁栄が移り、沿岸部は新田開発が盛んとなりました。阿倍野区南西部から続く北西部の帝塚山は高級住宅地で、地名由来となった帝塚山古墳(伝・大伴金村墓)があります。区内には老舗の飲食店・和菓子店などが残っています。
1752年創業、守貞漫稿等にも登場した つのせ
鶴ヶ丘駅から徒歩9分ほど、大阪駅から車で25分前後の場所にある 株式会社つのせ。1752年(宝暦2年)に、津の国屋清兵衛(つのくにやせいべい)氏が板状に伸ばした現在の粟おこしの形状を確立させており、その年を創業年としています。粟おこしの命名の由来は原料のお米(引割米)の小さな粒が、粟のように見えることから、粟のようなおこし=粟おこしとなったそうです。このつのせさんは、長い歴史の中で、江戸時代の風俗史・守貞漫稿や近松門左衛門の生玉心中等にも描かれた有名なお店です。
という、つのせさんの棒生姜を購入しました。昔からスーパーにある印象が強いお菓子です。 パッケージ裏側です。原材料が見えないですが、おこしを国産生姜・ピーナッツ等で味付けしてあります。 という棒生姜を一本取り出した図。おこし食べると大阪帰ってきた感あるよね。
おこしは関西の複数メーカーから発売されており、昔食べていたものがどれだったのか分からなくなりつつありますが、スーパーで売っていた大袋の細長いおこしも食べていた記憶があります。それが棒生姜だったのかもしれません。淡白になりがちなおこしに生姜とピーナッツの味付けは良いアクセントになっていて、なんだかんだと食べ続けてしまう味になっていました。
———つのせ 基本情報———-
〇創業年 1752年創業 / 宝暦2年創業
〇営業時間
・9:00-17:00
※土曜・日曜・1/1-1/3 定休日 (12月は土曜日も営業)
〇住所
大阪府大阪市住吉区長居西1丁目5番1号
(公式サイト)⇒ 株式会社つのせ 大阪 粟おこし あわおこし 大阪名物 お土産