ての字 本丸で尾張流の鰻 / 東京 西新橋 1827年創業(文政10年)

かつては桜田を冠称する町々が続き、赤穂の浅野長矩が刃傷後に預けられた田村右京太夫屋敷に因んで大正の関東大震災後に田村町と改称された現在の港区西新橋には、オフィスビルが建ち並ぶ中に老舗の飲食店も残っています。

1827年創業、鰻の名店 ての字 本丸

御成門の駅から徒歩3分、新橋駅からだと約15分の距離にあるのが鰻の老舗 ての字 本丸。創業は1827(文政10年)で、現在の芝二丁目付近に徳川二の丸御用商として立ち上がったそう。
※上記文章はての字ウェブサイトからの抜粋ですが、徳川二の丸御用商の意味を捉えかねています。江戸城の二の丸には別宅が建てられていたようなので、そこの御用商としてての字が始まった、という意味と捉えています。
創業者「海老屋鉄五郎」の名から、屋号は「海老屋」として始まっていますが、親しい人からは「てつごろう」の名から「ての字」と呼ばれ、その名が定着し今に残っています。当時は名前の頭文字を取り「○○字」と呼び合う時代だったそうです。

説明が長くなりましが店舗外観です。一階では職人の焼き場とテイクアウトコーナー、二階にお食事処、という構成。

こちらがメニュー。珍しいのは「信長丼」というメニューがあることでしょうか。こちらは、尾張流という焼き方だそうで、関東スタイルにある蒸しの工程がないものとなります。
同じくひつまぶしも尾張流で蒸しておらず、カリッと感の出る焼き方となります。

今回はひつまぶしをオーダーしました。ちょっと贅沢をしたい気分だった、もありますが、尾張流のカリッと鰻も久々に食べたいなぁ、と思いまして。

こちら鰻のアップ。伝わるかどうかわかりませんが、確かにカリッと、パリッとした仕上がり。

ひつまぶしなので一杯目はそのまま(写真撮り忘れ…)。
そして二杯目に薬味つきで食べます。

そして三杯目がお茶漬け。どれで食べても当然美味い。

ひつまぶしの際の鰻の焼き方について、全く考えたことが無かったのですが、ての字さんのいう尾張流で、カリッと仕上げた方が、特にお茶漬けの際に鰻感がより感じられとても美味しく食べられました。
鰻の焼き方の違いにあまり目を向けてこなかったのですが、同じお店で違いを体感できるのは嬉しいですね。2名で伺い、うな重と信長丼(もしくはひつまぶし)で食べ比べも面白いかもしれないですね。まあ、どちらも美味しいよね、が結論なのでしょうけれどw。

——–ての字本丸 基本情報———-
〇創業年 文政10年 / 1827年創業
〇営業時間
[月~土] 10:45~14:30(L.O)
※日・祝・年末年始定休日
〇住所
東京都港区西新橋3-19-12
(公式サイト)⇒株式会社ての字東京都港区西新橋うなぎ蒲焼通信販売

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