笹川餅屋の笹団子 / 新潟 新潟市 1883年創業 (明治16年)

新潟県庁所在地の新潟市は、江戸時代は長岡藩(西部)・新発田藩(東部)・村上藩(一部)でした。新潟の意味には信濃川・阿賀野川の河口の中州に形成された“新しい潟”説等の諸説があり、県名の由来となっています。新潟港(新潟市・北蒲原郡)は古くから日本海側の重要港として栄えて、江戸時代には北前船寄港地であり、幕末に日米修好通商条約による開港5港の一つとなり、現在も水陸交通の要衝です。茶豆・南蛮蝦(甘蝦)・ノドグロ等の特産物、柿の種・笹団子等の名物、のっぺ・わっぱ飯・タレカツ丼・イタリアン等の郷土料理・地場食品も多く、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が何軒も残っています。

1883年創業、笹団子を全国ブランドにした笹川餅屋

JR新潟駅からバスで10分ほどの場所、西堀通沿いにある笹川餅屋。1883年(明治16年)に創業したこのお店は、笹団子を全国ブランドにした立役者として知られています。
笹団子の起源については諸説あり詳しくは分かっていないようですが、戦国時代の携行保存食として生まれ、各家庭で作られる郷土食として根付いたそうです。
転機が訪れたのは昭和39年の新潟国体開催時。新潟県と新潟市から、新しい新潟土産開発の要請を受けた新潟市土産品協会が、郷土食であった笹団子を日持ちする形に改良。今に繋がるお土産としての笹団子が生まれました。この開発を行ったのが、笹川餅屋の故4代目店主笹川勇吉さんです。つまり、笹川餅屋さんは、全国的に知られる笹団子を作り上げた、立役者のようなお店なんです。

こちらが店舗外観。明治後期からこの場所でずっと営業されているそう。歴史が感じられますね。ちなみにこの裏手が工場になっており、そこで笹団子が作られているそうです。

笹団子の簡単な説明書き。米処新潟だからこそ出せるホンモノの味、をおされています。

ということで笹団子を購入。笹団子という名前だけあり、当然ながら笹に包まれています。元々は殺菌作用があるから笹の葉が使われていました。

笹団子は開け方にコツがあります。巻いてある笹を開ける、というより、割いていく感じが正解です。イメージとしてはバナナの皮を剥くやり方で、縦に笹を切っていく感じですね。
という説明を強引に開けた後に聞いたので、知らずに無理やり開いてしまいました。こういう間違った開け方すると、餅の形が変わります、という事例ですw。

笹団子はヨモギ独特のちょっとした苦味と中の餡子のバランスがとても良い上、一つ一つが小さいので、サクサク数を食べれてしまいます(危険!)。今回も旅の途中なのに手が伸びてしまい困りました。
この素晴らしいバランスを作り出し、お土産化に成功した笹川餅屋さんの凄さを体感出来ました。

——–笹川餅屋 基本情報———-
〇創業年 明治16年 / 1883年創業
〇営業時間
8:00~18:00
※不定休
〇住所
新潟県新潟市中央区西堀前通4番町739
(公式サイト)⇒(有)笹川餅屋HP ( 笹団子 お餅 新潟 老舗 和菓子 ギフト )

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