優しい店主が迎えてくれるお茶の諏訪園で、抹茶アフォガード / 和歌山 和歌山市 1862年 (文久2年)

和歌山県庁所在地の和歌山市は、江戸時代は初期が浅野家で、後に御三家の紀州徳川家が治めた紀州藩の城下町です。古くは若山と称されていましたが、1585年(天正13年)に豊臣秀吉の命により豊臣秀長が和歌山城を築城の際に、秀吉が古来の名勝・和歌浦に対する地名として和歌山と命名したとされています。めはり寿司・クエ料理・胡麻豆腐・高野豆腐料理・各種和菓子等の特産品・郷土食品・料理も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。

1862年創業、お茶とお茶を使った様々なスイーツを販売する お茶の諏訪園

和歌山駅からクルマで10分弱、徒歩で20分強の場所にあるのが、お茶の諏訪園さん。1862年(文久2年)に創業と看板にありますが、お店の方によると「戦争で全て焼けてしまい、詳しい創業年が分からない」とのこと。
今の創業年は、「お取引先の京都のお茶屋さんに、この年に取引している履歴が残っているため、この年にあったことは確実」であることから、この年を創業年にしているとのことでした。つまり、更に古い可能性のある店舗だ、ということなのですね。

こちらが店舗外観。お茶とソフトクリーム等のスイーツを販売しているのが分かりやすいですね。 ソフトクリーム買おうかなぁ、と店舗を見ていたら、「中に席もありますよ」とお声がけ頂き入店。創業文久二年の文字がカッコいい!

店内を別の角度から。何かお茶屋さんの中って落ち着きますよね。

メニュー、全部を撮らなかったのですが、気になるメニューがいっぱいありました。頼んだのはこのページの抹茶のアフォガード。アイス抹茶ラテ、黒蜜抹茶ラテも相当気になったんですが、アフォガードの色見が気になり頼みたくなっちゃったのですよね。こちらが抹茶アフォガード。点てた抹茶にバニラアイスが入っている感じです。この緑と白の色見が可愛いですよね。諏訪園さん、店主の方が本当に優しくて、先ほどの創業年のこと以外にも色々なことを教えて頂けました。そもそも和歌山に老舗お茶屋さんがあるのは、開国後お茶の輸出が盛んであったことと関係が深いそうです。京都・大阪から川を下って和歌山へやってきて、和歌山で積み荷し海外へ輸出していたそうですよ。そういうお話、面白いなぁ。
また、会話の中で私が和歌山で伺った老舗についてお話したところ、多くが取引先でしたし、私がチェックできていない老舗のことも教えて頂けました。今後は街にある老舗お茶屋さんに伺ってから、老舗訪問をすると効率的なのかもな、なんて感じたものの、とはいえ今回みたいに素敵な店主の方がいないと成り立たないので、再現性の問題はありますがw。本当にとっても優しくして頂いたので、和歌山再訪の時は是非もう一度お伺いしたいと思います。

——- お茶の諏訪園 基本情報———-
〇創業年  1862年創業 / 文久2年創業
〇営業時間
店舗営業 10:00~19:30
喫茶営業 11:00~19:30
※火曜日 定休日
〇住所
和歌山県和歌山市新堺丁40
(公式サイト)⇒ お茶の諏訪園

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