水たき発祥の店 水月の、元祖水炊きの味にやられる / 福岡 博多中央区 1905年創業 (明治38年)

福岡県の県庁所在地・福岡市は、那珂川を境に、福岡藩黒田氏の武家町“福岡”と古来からの国際貿易港・商人町の“博多”として永らく栄えてきましたが、明治初年に統合され福岡(当初は福博)となりました。かつて城下町の外れだった中央区北東部の天神地区が発展して多数の百貨店・商業施設が集積する繁華街となり、市役所が立地し、隣接する大名地区等が若者の町となっています。中北部には福岡城址・大濠公園があり、北西部はペイペイドーム(前ヤフオクドーム)等の施設が集積するシーサイドももちの一部となっています。この町にも老舗の飲食店が残っています。

1905年創業、西洋料理と中華料理から水炊きを生み出した 水月

博多駅からタクシーで10分程度、西鉄平尾駅から徒歩10分程度の場所にある 水月。1905年(明治38年)に、長崎生まれの林田平三郎氏によって創業されました。平三郎氏は15歳で単身香港にわたり、西洋料理と中華料理の調理法を学んだそうです。そんな中で、西洋料理「コンソメ」と中華料理「鶏を炊き込む」から発想を得て、帰国後に生み出したのが博多名物水炊きとなります。そんな背景があるなんて、調べた今知りましたw

こちらが水月さんの外観。かなりの大箱です。

玄関のアップの図。良い店過ぎて緊張するパターンですねw。

店舗右にあった看板。元祖博多水炊きの雑誌掲載記事がありました。いやー、楽しみ!!

こちらがメニュー。元祖水たきで様々なコースがあります。今回はフルコースをチョイス。

まずは小鉢系が出てきます。既に美味そうw

こちら、とり皮酢。いやん、最高。

南蛮漬けっぽい鳥。有無を言わせず美味い。

胡麻豆腐的なもの。水たきへの期待値がグングン上がってきますね。

と前菜系を食べていたところ、具材系が入場。

同時に鳥も煮られ始めます。

スープを頂きます。鳥の旨みが染み渡る超美味しいスープ。これリッターぐらい飲めるねw。

鶏肉を取り分けて頂きました。世の中にこんな美味い鶏があるのか、と思わされる味。
さらに鶏。泣けるほど美味い。大好き!!!

間に出てくるチキングラタン。美味しいけれど、水炊きの感動で、記憶が薄れがちw。

グラタンの後に更にもう1鶏肉。あぁ、水炊きを生み出した創業者に感謝したい。 そしておじや。旨みがギュッとしててほんと最高に美味い。デザートにプリン。美味い鶏肉になるはずだった卵を使っているので、もちろん美味い。

子供のころ、鶏肉ってそんな美味しく食べた記憶がなく、どちらかというと「ぱさぱさした肉」のイメージが強いのですよね。最近美味しい鶏肉も増えてきたから、かなり印象変わりましたが、それでも牛や豚と比較するとなぁ、ってイメージが私の中にありまして。
そんなイメージを毎回塗り替えてくれるのが博多の水たきで、前回の1910年創業の新三浦さんもそうですし、今回の水月さんも鶏肉の美味しさを思い知らされます。肌寒い季節になるたびに、博多に飛び立ちたくなってしまいます。またきっと行く。

———水たき発祥の店 水月 基本情報———-
〇創業年 1905年創業 / 明治38年創業
〇営業時間
・17:00-22:00 (LO 20:30)
※平日の月曜日 定休日 (祝日は営業)
〇住所
福岡県福岡市中央区平尾3-16-14
(公式サイト)⇒水たき発祥の店 水月

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