千葉県の北東部に位置し、関東三大祭りの一つ「佐原の大祭」が行われる佐原(現、香取市)。古くから水郷の町として栄えたこの町には多くの老舗が残っています。
1800年創業、油屋からスタートした老舗佃煮屋 正上いかだ焼本舗
JR佐原駅から徒歩10分程度、佐原の中心地である忠敬橋から徒歩3分程度の場所にある正上いかだ焼本舗。創業は1800年(寛政12年)で、元々は油正という屋号の油屋さんとしてスタートをしました。三代目に引き継がれた際に、醤油屋となり、正上醤油と名付け、以来正上の名前を守り続けていらっしゃいます。
そして再び転機が訪れたのが昭和に入った九代目の方が引き継いだ際。醤油加工品として佃煮販売をはじめ、その際に家伝として造られていたいかだ焼を販売し看板商品へと育て上げられたそうです。
こちらが店舗外観。佐原の街に馴染む日本家屋です。
店内にはいかだ焼、すずめ焼をはじめ、醤油を使った佃煮が沢山販売されていました。
今回購入したものその1がこちらのふりかけ「潮騒」。元醤油屋さんが、鰹節、昆布を使って作った逸品。ごはんにかけるこんな感じ。美味しいに決まってる味がしました。フワッとしてて、醤油の香る感じが最高です。
そして名物のすずめ焼のセットも購入。正上さん名物のいかだ焼も入ってます。いかだ焼とは、正上さんに伝統的に伝わる、ワカサギを焼いて甘辛く煮た佃煮です。
すずめ焼は佐原の地域の様々なお店で販売されている佃煮の一種で、小鮒等の小魚を串に刺したもの。姿が小枝に止まっているすずめに似ているから、や、お殿様がすずめを焼いたものと勘違いしたから、等様々な説がありますが、今は前述した通り、小さな魚の佃煮を串に刺したもの = すずめ焼、と呼んでいるようです。
複数人で食べるように買っていったので、かなりたっぷりサイズです。
正上さんは元醤油屋さんからスタートした佃煮屋さんであるため、様々な佃煮を販売されており、選ぶのにとても苦労しました。結果一般的なすずめ焼きのセットにしたのですが、日本酒に猛烈に合うステキな佃煮ばかりでした。
次回はもう1つの名物でもあるハマグリも食べてみたいと思います。
———正上 いかだ焼本舗 基本情報———-
〇創業年 寛政12年 / 1800年創業
〇営業時間
月-土 9:00〜17:00
日・祝 10:00〜16:00
※年中無休
〇住所
千葉県香取市佐原イ3406
(公式サイト)⇒創業寛政12年。味を造って200年。しょうゆ屋がはじめた佃煮屋。