岩手県最南端で東北地方のほぼ中心に位置する一関市は2005年(平成17年)に3回目の近隣町村との合併で現様となりました。地名の由来には、平安後期に安倍氏が築いた一の関~三の関の砦説・平安末期に奥州藤原氏が設置した関所説・江戸期に田村氏が設置した関所説等があります。モクズガニ・磐井牛・曲がり葱等の特産物や田村の梅・厳美渓の綱渡し販売で知られる郭公(かっこう)だんご等の名物もあり、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が残っています。
1920年創業、一関のソースカツ丼文化を作り上げた 松竹
一関駅から徒歩1分ほど、一関駅前に店舗を構える 和風レストラン松竹。1920年(大正9年)に創業された和食・洋食を提供する定食店です。松竹という名前は創業者の父、竹松氏のお名前から取られたそうです。松竹といえば、その後一関をソースカツ丼の街に変えたと言われるソースカツ丼の発祥のお店です。ただしソースカツ丼は正式名称でなく、メニュー上はたんにかつ丼と書かれています。
という、松竹さんの外観です。ソースカツ丼と、うなぎのノボリが立っています。
店内に入りました。よく取材に出るお店であり、多数の色紙が飾られていました。
こちらがメニュー表です。ソースカツ丼類と分類上はソースカツ丼になっていますが、メニュー名はかつ丼なのです。ロースかひれを選べ、しかも枚数も増やせる親切設計です。
他のページにはうなぎも。一関でうなぎといえば松竹さんという人もいる、2大看板メニューの1つですね。
で、届いたのがこちらです。今回はロースにしています。脂身が好きなので。
かつ丼をアップで。ソースカツ丼といってもソースをそのままでなく、出汁か何かでわってあるのと、甘味も加えられていて、超美味しいソースになっていました。カツも物凄く柔らかくて、ちょっとびっくり。これ美味しすぎだろう。
お味噌汁はこんな感じです。甘めのお肉によく合いました。
こんな切り抜きも。高橋克彦さんの大好物だそうですよ。
ソースカツ丼はいろんな土地で食べてきましたが、一関タイプのソースカツ丼はちょっと甘くからこそ、肉の旨味が引き立つすごく良い食べ方だと感じました。東京でも流行れば良いのにw。一関にいったらもう一度食べたい味の1つです。
——-和風レストラン 松竹 基本情報———-
〇創業年 1920年創業 / 大正9年創業
〇営業時間
・11:00 – 14:00
・17:00 – 19:00
※不定休
〇住所
岩手県一関市上大槻街2−1
(公式サイト)⇒ 和風レストラン 松竹