香川県の県庁所在地である高松市は、江戸時代は高松松平家(水戸徳川家の分家)が治める高松藩の城下町で、瀬戸内海に面する港町として栄えました。高松の由来には高松郷(現・古高松地区)辺の大きな高い松による等の諸説がありますが、1588年(天正16年)に豊臣秀吉家臣の生駒親正が高松郷西方の現在地に築いた城が高松城と称され城下町の地名にもなったようです。日本三大水城の一つである高松城(玉藻城)址・栗林公園・仏生山法然寺・屋島等の観光名所が多数あります。香川県は、“讃岐うどん”で知られて生産量・消費量が日本一の“うどん県”ですが、高松市にも老舗のうどん店等の飲食店・和洋菓子店・食品店が多数残っています。
1896年創業、ソフトクリームで有名な 浜川三寿堂
琴平線潟元駅から徒歩10分ほどの場所にある浜川三寿堂。1896年(明治29年)に、初代となる浜川数太郎さんが、松栄堂として独立し創業されました。当時から名物である「源氏かち餅」(源平餅)を販売されていたそうです。
こちらが店舗外観。今は和菓子だけでなく洋菓子も扱われており、和洋菓子と看板に書かれています。
こちらのお店は、うどん県CM「ウドン・オブ・ミュー ジック」等で浜川三寿堂さんのソフトクリームが出ており、それ以来はソフトクリームで有名なお店となりました。
が、私が伺ったのは年の瀬。残念ながら冬季は販売されていないとのことで食べられませんでした…。気を取り直してお菓子を物色。こちらがディスプレイです。お薦めを伺ったところ、店名でもある「三寿が良く出ますよ」とのことだったので、三寿を購入しました。
こんな感じで箱に入っているお菓子です。 箱から取り出すとこんな感じ。薄皮の中に白餡と栗が入っている美味しいお菓子でした。 せっかく伺ったのでもう一つ購入しました。おいも、という名前のお芋のお菓子。ベイクドスイートポテトみたいな感じで美味しかったです。昔ながらのお菓子屋さんの楽しさって、やっぱり季節ごとのお勧めがあることだと思うんです。が、稀に今回のように季節を外し名物が食べられない、なんてこともあるんですよね。結果的に別の美味しいお菓子が食べられたし、次回訪れる理由が出来た、とポジティブに考えようと思います。
———浜川三寿堂 基本情報———-
〇創業年 明治29年 / 1896年創業
〇営業時間
9:30~18:00
※水曜日 定休日
〇住所
香川県高松市屋島西町1342-5
(屋島商業振興会サイト)⇒浜川三寿堂|屋島商業振興会