宮城県ほぼ中央部で太平洋(仙台湾及びその内側の塩釜湾)に面し、松島湾と松島丘陵とに囲まれた塩竈(しおがま)市は、1941年(昭和16年)に宮城郡塩竈町から市となり、1949年(昭和24年)同郡多賀城村一部を、1950年(昭和25年)に同郡浦戸村を編入し、1996年(平成8年)に同郡利府町と境界変更して現市域となりました。地名はかつて国府津(こうづ、陸奥国府の港)とも称されましたが、鹽竈神社及び同境内の志波彦(しわひこ)神社の鳥居前町として栄えて“しおがま(塩竈・塩釜・鹽竈・鹽釜)”が定着しました。塩釜港(第二種港湾)を擁し水産業が盛んで、生鮪水揚げ・魚肉練り製品(笹蒲鉾・板蒲鉾・はんぺん・薩摩揚等)生産は全国一で、塩鯖・塩竃の藻塩・味噌・醤油・清酒(浦霞等)・銘菓(生どらやき・志ほがま・長寿樂・鹽万壽等)等の特産品・名物があります。1平方㎞当たり及び人口当たりの寿司店数は全国で最多数で、市内には老舗の料理店・飲食店・和菓子店・和洋菓子店・食品店・醸造店(味噌・醤油・清酒)などが残っています。
1888年創業、きあげ醤油・玉こんで知られる 荻原醸造
本塩釜駅から徒歩12分ほど、塩釜駅から徒歩15分ほどの場所にある 荻原醸造。1888年(明治21年)に創業された醤油醸造蔵です。幕末生まれの初代・荻原平三郎氏は井澤家の養子に迎えられ、井澤家の親戚であった安倍勘酒造の支援を得て、味噌醤油醸造をはじめたことが、創業のきっかけです。この時に姓を荻原に戻されたそうです。地元の方によると荻原醸造さんといえば、店頭で販売されることもある玉こんで、お正月は初詣時に食べる方も多いんだとか。もう1つの名物がきあげ醤油で、そちらについては後述します。
という、荻原醸造さんの外観です。塩竈最古の文化文政期の建物で、元々料理屋さんだったものを平三郎氏が購入したそうです。
あんまり変わりませんが、少し斜めのカットもどうぞ。
上述した歴史は、こちらの看板に歴史が書かれています。
という荻原醸造さんの、きあげ醤油です。もろみから搾ったそのままの醤油で、スッピン醤油と説明されています。説明の仕方w。
ということで買ってきました。
きあげ=しぼったまんまで、薄めたり調味加工していないお醤油です。
パッケージ裏側です。分類的にはこいくちになります。
取り出した図。塩味もちょうど良く、美味しい!
スッピン醤油となのる、こちらのきあげ醤油、醤油本来の味がしてとっても美味しかったです。名物の玉こんは売るシーズンが決まっているようで、今回は購入できず。次回お伺いする際は、玉こん食べたいなぁ。
——荻原醸造 基本情報———-
〇創業年 1888年創業 / 明治21年創業
〇営業時間
・10:00-17:00
※木曜日 定休日
〇住所
宮城県塩竈市西町3-12
(公式サイト )⇒ 宮城県塩竈市 荻原醸造|「無添加花こうじ味噌」「しぼりたて、きあげ醤油」などの醸造販売
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