江戸時代に芳町(現在の中央区日本橋人形町周辺)から移転した遊郭(新吉原)が昭和中期まで一部に存在していた台東区千束は、浅草寺の裏手に町が広がっており、かつて居住していた樋口一葉の一葉記念館や毎年11月の酉の市で賑わう鳳(おおとり)神社などの名所もあり、千束通り商店街が長く伸びていて、老舗の飲食店なども何軒か残っています。
1885年創業、江戸伝統野菜・千住葱を扱う葱業者 葱善 (ねぎぜん)
入谷駅から徒歩12分ほど、千束のバス停から徒歩1分の場所にある 葱善。葱善さんは元々農家であったそうですが、明治の文明開化後に浅草で牛鍋ブームが起こり鍋の具材として葱が売れたことから、1885年(明治18年)に田中善太郎氏が葱業者へと転身されたことが始まりです。江戸の固定種である千住葱をはじめとした江戸野菜を多く扱われていらっしゃいます。
という、葱善さんは基本が卸売りですが、一般向けの小売りもされています。ということで、お取り寄せしました。箱がカッコ良い。
箱を開けた図。葱善特選千住葱・江戸辛味大根・江戸一本大しめじのセットを購入しました。 葱の全体像を撮り忘れてましたw。袋の姿でごめんなさい。
こんな感じのレシピも入っています。やっぱり焼きねぎかしら。 江戸千手葱の特徴の紙も入っていました。千住葱は江戸時代から受け継がれたまぼろしの長ネギとも呼ばれる固定種で、日本のネギ栽培の1%未満なのだそう。葱善さん以外でももう扱いがないのだそう。 ということで、焼き葱作りました。つくった、というより焼いただけですがw。焼くだけでめちゃくちゃ甘くて美味しい。お酒が欲しくなるw。 青部分も焼いてみました。こちらは少し醤油をつけて焼いています。 カレーうどんにも入れました。ほんと美味しいな、このお葱。
写真撮っていませんが、辛味大根はおろして蕎麦と一緒に食べ、しめじは野菜と一緒に炒めて食べたのですが、どっちも最高でした。とはいえ、千住葱からのインパクトに勝てないぐらい、葱が本当に美味しかったです。今度はすき焼きに入れて食べたいなぁ。購入は公式ECサイトから出来ますよ。
——-葱善 基本情報———-
〇創業年 1885年創業 / 明治18年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
東京都台東区千束3-6-10(旧 浅草千束町3)
(公式サイト)⇒ 千住葱生産販売 ㈱葱善 | 創業百三十六年 葱善は伝統的な『江戸千住葱』をはじめ、山葵。辛味大根など。 おもに飲食店に向けて、料理の味を引き立てる こだわりの食材を取りそろえています。