川千家で鯉のあらいと鰻重 / 東京 柴又 安永年間(1772-1781)

葛飾区柴又は古くから題経寺(柴又帝釈天)の門前町として栄えていましたが、映画『男はつらいよ』の舞台となって全国的に知られ、江戸川対岸の千葉県松戸市への“矢切の渡し”等と共に多くの観光客で賑わっています。地名は、戦国時代に古代からの“嶋俣(しままた、河川合流地の島状地形)”から“柴又”に転訛して江戸時代に定着したと言われており、「男はつらいよ」第1作公開2年前の1967年(昭和42年)に旧柴又町が他地区を併合して現町名となりました。住宅地が広がる中に東京都金町浄水場が立地しています。帝釈天の参道や周辺には老舗の飲食店や和菓子店なども残っているんですよ。

安永年間(1772-1781)創業、川魚と鰻が有名な川千家

柴又駅から徒歩5分、帝釈天から1分の距離にあるのが川千家。創業は安永年間(1772-1781)の創業で、帝釈天への参拝客が増えてきた際に、茶店を副業で始めたのがきっかけ。当時は矢切の渡し附近の川べりにお店を構えていらっしゃいましたが、参道が出来た明治時代に今のお店がある参道へと移られたとのこと。柴又を代表する老舗である川千家さんは、男はつらいよのロケ地として何度か登場もされています。

こちらが店舗外観。団体さんも収容できるかなりの大箱です。

店舗の外にはお品書きが。鰻と川魚が中心メニューですね。

せっかくなので、川魚メニューの鯉のあらいを。食べるのが数年ぶりですが、臭みはなく、コリコリした食感が美味しいです。

もちろん酢味噌付けて食べます。

そして鰻重です。濃いめのやや甘めのタレと共にしっかり焼かれています。

少しアップの図。照りが美しいです。蒸し工程がしっかりしているのか、とってもふっくらした鰻です。

鰻のこだわりについても書かれていました。捌くところからはじめるので最大30分程度待ちます、と。私は鯉の洗い食べながら待っていたので、あまり待ち時間は感じませんでした。

川千家さんは、大きなお店ながら接客もお仕事も丁寧で、とっても過ごし易いお店でした。帝釈天へ行くついでにランチを食べるには絶好の候補の一つだな、と感じました。きっとまた行くなぁ。

——-川千家 基本情報———-
〇創業年 安永年間(1772-1781)創業
〇営業時間
11:00~19:00(L.O)
※無休
〇住所
東京都葛飾区柴又7-6-16
(公式サイト)⇒ 柴又帝釈天門前 川千家

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