三重県桑名市は、桑名開発の祖である豪族・桑名首(くわなのおびと)の名に由来してその名がとられた街(諸説あり)。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の河口に立地し、平安時代より京都周辺と尾張以東との間の物資輸送中継点として、桑名藩11万石の城下町・港町として、東海道53次の42番目・桑名宿として賑わいました。明治中期から昭和初期までは江戸期の桑名米会所を引き継ぎ大阪堂島・東京蠣殻町・山口赤間関と並ぶ主要米穀取引所のあった場所でもあります。七里の渡し場跡の伊勢国一の鳥居は伊勢神宮式年遷宮毎に建て替えられ、ナガシマスパーランド等の観光名所が数多くあります。「その手は桑名の焼き蛤」を生んだ蛤料理でも知られ、安永餅・八壺豆(多度豆)・都饅頭等の名物菓子も多く、歴史と現代とが交錯する中に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く点在しています。
1871年創業、桑名発 日本を代表するお惣菜屋 柿安本店
桑名駅から徒歩15分ほどの場所、桑名城跡の目の前にあるのが柿安本店。お惣菜屋さんである柿安ダイニング等のブランド含め、日本で400店舗以上運営する柿安の本店となります。
1871年(明治4年)、創業者である赤塚安次郎氏が、桑名川岸町(現在の桑名市)に、牛鍋屋を始めました。赤塚氏は果樹園で柿を栽培し、「柿の安さん」と評判になり、それが屋号である「柿安」という名前になったのだとか。牛鍋屋さんは現在も、料亭本店として本店近くで営業されていますが、今回は精肉本店であった柿安デリカパークにお伺いしました。
こちらがデリカパークの外観。お正月に伺っているので、おせち推しでした。
元旦は福袋も売ります、という告知。みんな大好き松坂牛が入っていたそう。デリカパークは、お惣菜、精肉、スーパーが一体化したような施設。お弁当も沢山販売されていました。
スーパー側はこんな感じ。基本肉が多めなお店です。
精肉コーナーはこんな感じ。お正月に良い肉を食べたいお客さんで行列が出来ていました。この風景だけ見ると日本景気が良いのかしら、と錯覚しますw。
お惣菜コーナーでは、焼き豚を作っていました。美味しそう過ぎて困る…。
今回お昼ご飯の後に伺ったので、お惣菜のみの購入となりました。一番気になったメンチカツを購入。あらびきのパン粉たっぷりの、美味しいこと間違いない奴ですね。こんな感じの中身。肉と肉が肉々しいぐらい美味しかったです。毎日食べたい…。柿安は地元ではどこにでもあるし、大阪にいた時も、東京に来ても身近だったので、実は10年ぐらい前まで桑名発のお店と知りませんでした。帰省したある日、本多忠勝の像がある桑名城跡に行った時に、「やけにでっかい柿安があるな」と思い調べて気が付いたぐらいで…。地元発の日本中に広がったブランドがある、というのは、なんというか誇らしい気分になりますね。
——–柿安本店 基本情報———-
〇創業年 1871年創業 / 明治4年創業
以下は、デリカパークの情報です。
〇営業時間
8:00~19:00
※無休
〇住所
三重県桑名市吉之丸8
(公式サイト)⇒ 柿安本店