佃煮元祖・鮒佐 (ふなさ) の とりまぜ / 東京 台東区浅草橋 1862年創業 (文久2年)

隅田川に合流する神田川に架かる最下流から2番目の橋(最下流は柳橋)の浅草橋に由来する台東区浅草橋。江戸時代には浅草橋南詰に江戸城浅草門が築かれ、橋上は日光・奥州街道が通って通行人で賑わっていました。また、江戸時代から雛人形・五月人形を商う問屋が立ち並び、今も人形・玩具や雑貨などを取り扱う会社や店舗が立ち並ぶ中に、老舗の飲食店などが何軒も残っています。

1862年創業、佃煮の原型を作ったとされる元祖店 鮒佐 (ふなさ)

浅草橋駅から徒歩2分ほど、馬喰町駅から徒歩10分ほどの場所にある 鮒佐 。1862年(文久2年)に下総國(千葉北部から茨城南西部)出身の大野佐吉氏が、浅草瓦町(現、台東区浅草橋)に店を構えたのが創業です。佐吉氏は当時塩煮であった佃煮を醤油で煮る改良を加え、現在の佃煮の原型を作ったとされています。そのため鮒佐は、佃煮の元祖店と呼ばれることがあります(佃煮の元祖は諸説あり、です)。

という、鮒佐さんの外観です。看板が立派です。創業者の大野佐吉氏の名前も入っていたのだと、写真を見て気がつきました。

店内に入りました。鮒佐さんといえば、大きく名前を書いたこの包装紙が印象的なのです。

少しアップで。カッコいいですね。

お店には江戸創業之老舗という看板が。100年越え老舗店は食以外含めれば日本に4万社以上あるのですけれど、江戸創業に絞ると数がグッと絞られるので、江戸創業店は貴重な存在なのです。

で、鮒佐さんでは昆布・あさり・ごぼう・海老・しらす・穴子等を50グラムから買うことができます。穴子は中々のお値段です。と、個別に買う以外に「とりまぜ」という5種類が入ったセット物もあります。

とりまぜはこんな感じですね。

で今回はとりまぜを購入して来ました。美味しさが期待できるパッケージだ。

中にはこんな感じの鮒佐さんの説明紙が。鮒佐さんの帆船の浮世絵が載っています。当時は自ら船出されていたのかな。

上部には佃煮のメニューが。でんぶも作られていたのか。今も作られているのかしら。食べてみたい。

で、今回購入したとりまぜです。海老・あさり・昆布・ごぼう・しらす入り。穴子は高価なので入っていないのです。

鮒佐さんの佃煮を食べるのは久々でした。ちょっと塩味強めのザ・佃煮な感じが大好きです。現代人の感覚からするとしょっぱ目でご飯が進む味!って感じるのですが、現代の佃煮は保存食としての意義が薄れたため、かなり塩を減らしているのだそう。昔の塩っ辛いのでご飯を食べてもみたいですね。そういうお店も残っていたりするのかしら。

———鮒佐 (ふなさ) 基本情報———-
〇創業年 1862年創業 / 文久2年創業
〇営業時間
・9:00 – 17:00
※日曜日 定休日
〇住所
東京都台東区浅草橋2丁目1−9
(公式サイト)⇒ 鮒佐(ふなさ)|浅草橋 佃煮専門店

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