ランチタイムのみ営業、土手の伊勢屋の天丼という大正義 / 東京 日本堤・三ノ輪 1889年創業 (明治22年)

江戸時代には隅田川から分かれる山谷堀が掘削(昭和後期に埋立)され、土手(日本堤、昭和初年に取崩)が築かれていた台東区日本堤。『あしたのジョー』の舞台となった泪橋があることで知られています。かつて山谷堀沿いは、昭和中期まで現在の台東区千束にあった遊郭(新吉原)への遊興客で賑わい、今もその名残もあって何軒かの老舗の飲食店が残っており人気を博しています。

1889年創業、吉原遊郭と共に歴史を歩んだ天ぷら屋 土手の伊勢屋

三ノ輪駅から徒歩10分ほどの場所にある 土手の伊勢屋。1889年(明治22年)に
吉原大門の近くで、初代となる若林儀三郎さんが創業されました。当初は「伊勢屋」という屋号でしたが、店の前に「土手」があったことから、「土手の伊勢屋」と呼ばれるようになったそう。今はランチタイム限定の営業をされている「土手の伊勢屋」さんですが、創業当時は24時間体制で、朝帰りのお客さん、一般のお客さん、夜は吉原勤務のお客さんと賑わっていたそうです。

こちらが店舗外観。関東大震災にて店舗及び土手が崩壊し、その後に建て直したのが現店舗です。2010年に登録有形文化財に認定された、由緒正しき建物なんです。

道路が狭く真正面から撮れなかったので、別角度からも撮りました。奇跡的に行列が空いたタイミングで撮ってますが、通常は物凄く並ぶお店です。

店舗に入りました。こちらがメニュー。天丼は、イ・ロ・ハの3種類あります。今回は豪華にハ2500円をオーダーしました。
どーん、これがハ・2500円の天丼です。穴子、海老、キス、蓮根、などなど物凄いボリューム!土手の伊勢屋さんは、特に穴子の鮮度にこだわっており、専用の水槽が店内にあるそうですよ。

あまりに嬉しくって裏側からのショットも。後ろにどーんと寝そべっているのが穴子です。やばい、写真だけでご飯食べられそうw。

ちなみにお味噌汁付きです。三つ葉が良いアクセントになってます。

土手の伊勢屋さん、かなり知名度の高い老舗だと思うのですが、やや行きづらいエリア(三ノ輪から歩いて10分)かつ、昼のみ(11時~14時半)という条件に阻まれて、伺うことが出来ていませんでした。
「もっと早く知りたかった!」が食べた第一印象で、ちょっとお高い価格ではあるものの、納得感のある味とボリュームで、再訪を心に決めました。また行きたい。

——- 土手の伊勢屋 基本情報———-
〇創業年 1889年創業 / 明治22年創業
〇営業時間
午前11時〜午後2時30分
※水曜日・第四火曜日 定休日
〇住所
東京都台東区日本堤1-9-2
(公式サイト)⇒ 土手の伊勢屋(どてのいせや) | 三ノ輪で128年続く老舗天麩羅屋

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