丁子屋でハマグリ三昧 / 三重 桑名 1843年創業 (天保14年)

三重県桑名市は、桑名開発の祖である豪族・桑名首(くわなのおびと)の名に由来してその名がとられた街(諸説あり)。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の河口に立地し、平安時代より京都周辺と尾張以東との間の物資輸送中継点として、桑名藩11万石の城下町・港町として、東海道53次の42番目・桑名宿として賑わいました。明治中期から昭和初期までは江戸期の桑名米会所を引き継ぎ大阪堂島・東京蠣殻町・山口赤間関と並ぶ主要米穀取引所のあった場所でもあります。七里の渡し場跡の伊勢国一の鳥居は伊勢神宮式年遷宮毎に建て替えられ、ナガシマスパーランド等の観光名所が数多くあります。「その手は桑名の焼き蛤」を生んだ蛤料理でも知られ、安永餅・八壺豆(多度豆)・都饅頭等の名物菓子も多く、歴史と現代とが交錯する中に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く点在しています。

1843年創業、桑名で最も古い飲食店の一つ 丁子屋

桑名駅から徒歩7分ほどの場所にある 丁子屋。1843年(天保14年)、魚商の「長治屋(ながじや)」として創業されました。隣り町の長島で、創業者の大村武平治さんがはじめたお店だったため、長島の「長」と武平治の「治」を取り、長治屋となったそう。現在お店がある桑名に移られた時に、丁子屋と屋号を改められました。

こちらが店舗の外観です。桑名で最も古いお店なだけあって、格を感じるお店構えです。

丁子屋さんといえば蛤ですが、うなぎ、ふぐ、懐石まで幅広く扱っていらっしゃいます。

メニューの1ページ目は、桑名の蛤の説明。木曾三川(木曽川・揖斐川・長良川)の海水と淡水が交じり合う河口域で採れる蛤は、「海辺の宝石」と呼ばれ徳川家康をはじめ、歴代将軍に献上されてきました。そんな蛤を大切に、丁寧に扱っていらっしゃいます。

メニューは蛤を中心に色々バリエーションがあります。私は焼きはま膳をオーダー。ご飯ははまぐり雑炊をチョイスしました。

まずは焼き蛤が運ばれてきます。この時点で気持ちが上がりますよね。どーん、とこんな感じで出てきます。プリっとしていて美味しい!焼き蛤以外にも、蛤味噌、蛤の酒蒸し、蛤入りの茶わん蒸し、そして蛤雑炊が付いています。これで3500円って、っここは天国か。

蛤雑炊を取り分けたのがこちら。ハマグリって出汁にしてもメチャンコ美味しいですよね。

そしてデザートで〆です。満足度高過ぎるコースでした。

同行者は、焼きはまぐり付きの手おけ御前をオーダーしていました。

こんな感じで焼き物、煮物、小鉢的なものが入った手おけと、茶わん蒸し、お刺身、ハマグリ味噌が付いています。ハマグリばかりはちょっと、な人にはこちらのセットも相当良さそう。

丁子屋さんは、昔なら名前は聞いていたものの、今回初めてお伺いし、なぜ住んでいる時に通わなかったのか、と軽く後悔するほど気に入りました。特に焼きはま御膳は、あれだけハマグリを食べて3500円と、コスパが良すぎてビックリです。桑名が地元の私は、今後帰省のタイミングで「必ず再訪するぞ!」と心に誓いました。

——–丁子屋 基本情報———-
〇創業年 1843年創業 / 天保14年創業
〇営業時間
11:00~14:00(L.o13:30)
17:00~21:00(L.o20:30)
※水曜日・木曜日 定休日
〇住所
三重県桑名市寿町3-56-1
(公式サイト)⇒ 桑名市ではまぐり料理なら丁子屋 日本料理、ふぐ、懐石、うなぎ

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