東京 日本橋 吉野鮨本店(創業1879年)

ここは東京・日本橋。数々の老舗・名店が軒を連ねる街。
日本橋高島屋裏通りを周ると今回訪れる老舗の看板が見えてきます。

俳優も兼業した3代目

吉野鮨本店は明治12年(1879年)に日本橋で鮨屋台として創業しました。店舗を同じ日本橋に構えたのは3年後だそう。
三代目の曻雄氏が店を引き継いだ時代は戦時中で信州に疎開。鮨が売れなかったそうで、その時に劇団を作り慰問の旅回りをしたのだとか。昭和24年に店舗再開した後もその流れで三代目は「野口元夫」として俳優も兼業。鮨職人と役者の二足の草鞋というのも面白い経歴ですね。

江戸前鮨って?

吉野鮨本店は江戸前鮨の老舗です。では江戸前鮨とは一体何なのでしょうか?
江戸前鮨(江戸前寿司)は江戸前(今で言う東京湾)で獲れた新鮮な魚を握りにした江戸の郷土料理。または酢飯に四季折々の魚介の刺身を乗せ握りにした江戸風の握り寿司。
要は一般的に「寿司」という名前でイメージされた握り寿司は江戸前鮨のことを示します。
江戸で屋台など気軽に食べられていたファーストフードのような存在だった江戸前鮨。
鮨屋のカウンター席はは屋台の名残が残ったものです。
この江戸前鮨が日本の他の地域や世界に広く伝わり今の「寿司」のスタイルになりました。

トロの発祥地

ここ吉野鮨本店は「トロ」の発祥地と呼ばれています。
当時、傷みやすい上に脂が多く捨ててしまっていたマグロの腹側の脂身を二代目が握って出したのが始まりだそうです。
脂身なので「アブ」と呼んでいましたが語呂が悪い呼び名でした。お客さんの「口の中に入れるととろっとするからトロにしたらどうか」という鶴の一声で「トロ」になったのだとか。
それから「トロ」という名称は今現在広く浸透している呼び名になっていきます。

老舗だけと気兼ねなく入れる

日本橋の老舗の鮨屋というと敷居が高いイメージですが、このお店は老舗でも気軽に入れる雰囲気。
店に行ったお昼時は、サラリーマンの方や買い物に来た方々で賑わっていました。
背伸びをして緊張感を持って入るイメージを持たれると思うのですが、店に入るととても心地がよく驚きます。
今回はにぎりを注文。トロは必須ですね!
トロの発祥地ということだけあって、本当に美味しかったです。それしか言葉が出なくて申し訳ないのですが
本当かどうかは行ってお確かめ下さい。

トロのルーツをお召し上がれ

全国でもう鮨の「トロ」という名前は知れ渡っているに等しいですが、お客さんの一声で名前が決まってそこから広まったったというのが不思議で面白いなぁと思います。そして捨ててしまっていた部位をお客さんに提供した出来事がなければ私たちは鮨の「トロ」を口にすることはなかったかもしれません。それは考えるだけでも辛い。そうした出来事の積み重ねが歴史なのですね。
そんな「トロ」のルーツを吉野鮨本店で味わってはいかがでしょうか?

———-吉野鮨本店 基本情報———-
・創業1879年(明治12年)
営業時間
[月~金]
11:00~14:00
16:30~21:30
[土]
11:00~14:00
ランチ営業

・住所
東京都中央区日本橋3-8-11 政吉ビル 1F

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