山梨県庁所在地の甲府市は、1519年(永正16年)に甲斐国守護大名・武田信虎が現・笛吹市石和町から現・甲府市川田町を経て躑躅ケ崎館(現・甲府市古府中町)に居館を移した際に甲府(甲斐国府中)と命名した地。御岳昇仙峡・湯村温泉・甲府城址(舞鶴城公園)の観光名所や武田氏ゆかりの信玄墓所・武田神社(躑躅ヶ崎館跡)等の多数の寺社・旧跡が点在していて、宝石研磨宝飾・水晶細工・手彫印章・印伝(羊・鹿革)等の伝統工芸産業で知られています。鮑煮貝・鳥もつ煮ほうとう・御岳そば等の郷土食品も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。
1897年創業、甲州独自の寿司を提供し続ける 魚そう本店
法人会館のバス停から徒歩1分ほど、甲府駅から徒歩21分ほどの場所にある 魚そう 本店。1897年(明治30年)に創業した山梨独特のお寿司文化を継承しているお店です。山梨県は海なし県ですが、人口あたりのお寿司屋さんの軒数が日本トップクラスでお寿司の消費額が多いことでも知られています。そんな山梨には少し独特のお寿司文化があるんです。
という、魚そう本店さんの外観です。夜お伺いしたので、暗めでごめんなさい。
店頭横のディスプレイ。メニュー写真が飾られていました。
店内に入ります。にぎり寿し、巻き寿しのセットもの、そして単品ものが多数あります。にぎり寿しは並から特上までありますが、山梨らしさを感じるなら絶対に並が良いです(と、知らずに特上をオーダーしてしまった私です…)。
まずは特上から。こちらは私がオーダーしたものです。少し大ぶりだな、な感想で、これで2500円ならめっちゃ安い!と感じました。ここが海なし県だと信じられないぐらいの美味しさ。
そして、一緒に行った 知の冒険の丹治さんがオーダーしたのがこちらの並。そう、これこそが山梨、そして甲州のお寿司!山梨のお寿司は1つ1つのサイズが昔の江戸前寿しぐらい大きいので、半分に切って提供され、甘タレが塗られているんです。昔はネタが新鮮でなかったことも、このタレを使った要因だったよう。
ということで、山梨に行き重要な食文化を食べ逃してしまったのですが、以前お伺いした同じ甲府市の魚保さんで同種のお寿司を食べています。私はお店に行くと、一番高いもの or 一番安いもの or 一番ポピュラーなもののどれかを気分でチョイスしており、今回は特上を頼んだのでした。後で調べると、魚そう本店さんは、並が一番人気だそうで、ちゃんと質問してオーダーすれば良かった…。とはいえ、特上も超コスパ良かったので、そっちもお勧めですよ!
——- 魚そう 本店 基本情報———-
〇創業年 1897年創業 / 明治30年創業
〇営業時間
・11:00 – 20:00
※定休日なし
〇住所
山梨県甲府市中央4丁目10−5
(公式サイト)⇒ 魚そう 本店 – 寿司・会席・海鮮