松林軒豊嶋家、季節限定・月の雫 & 天皇皇后両陛下献上・絹多ぐるみ / 山梨 甲府市 1832年創業 (天保3年)

山梨県庁所在地の甲府市は、1519年(永正16年)に甲斐国守護大名・武田信虎が現・笛吹市石和町から現・甲府市川田町を経て躑躅ヶ崎館(現・甲府市古府中町)に居館を移した際に甲府(甲斐国府中)と命名した地。御岳昇仙峡・湯村温泉・甲府城址(舞鶴城公園)の観光名所や武田氏ゆかりの信玄墓所・武田神社(躑躅ヶ崎館跡)等の多数の寺社・旧跡が点在していて、宝石研磨宝飾・水晶細工・手彫印章・印伝(羊・鹿革)等の伝統工芸産業で知られています。鮑煮貝・鳥もつ煮ほうとう・御岳そば等の郷土食品も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。

1832年創業、甲州葡萄を砂糖で包む「月の雫」を山梨の銘菓へ押し上げた 松林軒豊嶋家 (しょうりんけんとよしまや)

JR酒折駅から徒歩12分ほど、山崎バス停から徒歩5分ほどの場所、甲府市国玉町に店舗を構える 松林軒豊嶋家 国玉本店。1832年(天保3年)、初代・音兵衛氏が甲府で創業した、190余年続く老舗和菓子店です。創業以来、地域の年中行事や冠婚葬祭に用いられる菓子を手作りし続け、甲府の人々の節目に寄り添ってきました。代表銘菓は、甲州葡萄を生のまま砂糖でコーティングした”月の雫”。1877年(明治10年)の秋、3代目・鈴木音兵衛氏が砂糖蜜を練っていた際にぶどうが転がり落ちたことをきっかけに考案したと伝えられています。もう一つの銘菓「絹多ぐるみ」は昭和初期に誕生した通年菓子で、くるみ・レーズン・白ごまと黒糖風味のあんを桃山生地で包んだ一品です。
元々同店は甲府駅の近く、現在の甲府銀座通り店が本店で、この場所は第二次世界大戦時の空襲で唯一焼け落ちずに残ったお店でした。そのビルの立て直しの際に入居したのが甲府銀座通り店で、現在の本店は甲府駅から3駅先の酒折駅近くに建てられています。
2023年訪問時は季節違いで”月の雫”が購入できなかったので、お取り寄せして購入した”月の雫”の紹介を下部につけています。記事内容はほぼほぼ2023年訪問時のものです。

という、松林軒さんの国玉本店の外観です。カフェも併設されています。

というカフェののれん的なもの。お一人様もお気軽に、が嬉しいですね。

店内の商品写真を撮り忘れていたのですが、こちらはカフェスペースです。

唯一撮影したのが、こちら がらがら。甲府近辺で節分の時に和菓子店に行くと、たまに見かける郷土菓子です。最近は作るお店も減ってしまったのだとか。

店内には歴史が飾られていました。松林軒さんと言えば、月の雫が有名でそのお菓子の歴史から語られています。

雑誌の特集も見せて頂きました。最初に紹介されていたのが、絹多ぐるみです。干し葡萄等が入った焼き菓子です。

そして、左上の写真が月の雫です。こちらはブドウが丸っと入ったお菓子で、ブドウシーズンの9-11月あたりに販売されています(記事後半に載せていますが、この後お取り寄せして購入しています)。

私が初回お伺いしたタイミングは4月だったので、まだ月の雫は販売されておらず。ということでもう1つの銘菓・絹多ぐるみを購入しました。干し葡萄が入っているので、ブドウのイラストが箱に描かれていました。

天皇皇后両陛下に献上した由緒正しいお菓子なのです。

中身はこんな感じです。細長い、1口大のお菓子です。

こちらが中身です。黒糖を使った餡に干し葡萄・胡桃・白胡麻等が練り込まれた焼き菓子です。トロピカルな味がして美味しい。

ここからお取り寄せした”月の雫”のご紹介です。元祖の文字が眩しいですね。昭和59年の全国菓子大博覧会の大臣賞を受賞されています。
蓋を開けると”月の雫”がぎっしりと入っています。
一つ取り出しました。
中身はこんな感じで、葡萄1粒が砂糖コーティングされています。砂糖に包まれているおかげで、ブドウのフレッシュさがキープされていて、めちゃくちゃ美味い。これは毎年発売を楽しみにしているお客さんが多い理由がわかるなぁ。
松林軒さんの2つの銘菓、絹多ぐるみ・月の雫、両方をようやく食べることができました。どちらも山梨らしさが全開に詰まっているお菓子で、めちゃくちゃ美味しかったです。これぞ、その地域に行ってこそ食べるお菓子だよね(1つお取り寄せしておいてなんですが)。

店舗情報

店舗名:松林軒豊嶋家 国玉本店

創業年:1832年(天保3年)

営業時間:月〜土 9:30〜18:00
日 9:30〜17:00

定休日:火曜日・水曜日

住所:山梨県甲府市国玉町295-1 [地図を見る]

公式サイト:松林軒

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です