昭和後期に旧右京区から分かれた京都市西京(にしきょう)区は、古来より現・右京区にかけて渡来系一族の秦(はた)氏が居住し、広隆寺(右京区)を氏寺として区内の松尾大社で祭祀を行っていたとされています。平安時代に丹波国との国境である大枝での源頼光の大江山酒呑童子討伐の伝説も残っています。江戸時代には山陰街道沿道の桂・橿原・大枝が宿場町として栄え、桂は保津川水運の発着所でした。渡月橋周辺の嵐山(桂川左岸は右京区嵯峨)・桂離宮・西芳寺(苔寺)・松尾大社・華厳時(鈴虫寺)等の景勝地・名所・社寺が多数存在しています。
1872年創業、今日たけのこ尽くしを楽しめる うお嘉(うおか)
西竹の里町のバス停から徒歩7分ほど、洛西口駅から車で10分ほどの場所にある うお嘉。1872年(明治5年)に、小松嘉吉氏が宮相撲の力士の屋敷を譲り受けたことで、その歴史が始まった筍専門店です。元々は宿兼料亭であり筍専門店ではなかったそうですが、3代目小松 嘉三郎氏の時代に、戦後の食糧不足の中で近隣で豊富に採れた筍が評判となりました。今やうお嘉さんといえば筍で知られるお店ですが、1970年の大阪万博が全国的に知られる契機となったそうです。
という、うお嘉さんの外観です。雰囲気ありますね。
正面玄関をアップで。いやー、綺麗だなぁ。
玄関を通るとすぐにお庭が出迎えてくれます。素敵だ。
店内に入りました。歴史を感じる重厚さがあります。
懇意にしていたという瀬戸内寂聴さんの色紙も飾られていました。 お部屋に通して頂きました。大きめのお部屋で二人で頂く贅沢さよ。
席にはメニュー表が置いてありました。今回はたけのこ会席 匠コースといいまして、筍料理が10品以上出てきます。 まずは先附で、筍梅香和えから。
そして、八寸。こちらが筍田楽三色。 こちらが筍木の芽和えと春の珍味です。
そして小吸物で、お吸い物若竹仕立て。
向附は朝掘り筍造りと魚です。さっと茹でた筍の美味しさよ。 そして、うお嘉さんといえばの名物・朝掘り筍鏡煮です。
手鏡サイズだから鏡煮だそう。中々インパクトあるサイズです。 鏡煮の下には糸花鰹を乗せた筍の煮物も。この2つだけでかなりお腹いっぱいになります。
箸休めに筍唐墨が出てきます。からすみと筍も合いますね。
もう1つの名物が焼物の朝掘り筍姿焼き。サイズが伝えられないのが残念ですが、とんでもなく大きいですw。
油物で、筍海老はさみ揚と山菜です。春の香りですね。
酢の物で筍姫皮真砂子和えになります。
で、赤だしと筍ご飯でした。幸せなご飯だった…! 水物のフルーツでフィニッシュです!
筍好きなので、結構食べている自覚はあるのですが、今回うお嘉さんで食べた量は多少好き程度の私が年間食べている量の3倍ぐらいあった気がします。筍好きにはぴったりだと思います。が、こちらの匠コースは私でも多少残すぐらい量がめちゃくちゃ多いので、うお嘉さんで死ぬほど筍食べてやるぜ!って方は前日あたりから胃のキャパを調整しておいた方が良いかと思われます。匠コース=朝掘り筍姿焼きがついているコースになるのですが、この子の量が本当にハンパないのでw。
———うお嘉 基本情報———-
〇創業年 1872年創業 / 明治5年創業
〇営業時間
・11時30分~22時00分(入店は20時まで)
※月~木曜日の間で不定休
〇住所
京都府京都市西京区大原野上里北ノ町1262
(公式サイト)⇒ たけのこ(筍)料理の老舗 京都 うお嘉