上野精養軒で、海老フライ・ビーフシチュー、オムライス / 東京 上野公園 1872年創業 (明治5年)

台東区上野公園には、明治初期に日本初の都市公園である上野公園(上野恩賜公園)が不忍池周辺に造営され、園内には博物館・動物園・美術館・文化会館・芸術大学など多数の芸術・文化・教育施設が建設されて多くの人が集い賑わっています。そんな上野公園には老舗の飲食店や和菓子店なども複数存在しています。

1872年創業、上野公園内にある洋食店 上野精養軒

上野駅から上野公園へと入り、徒歩8分ほどの場所にあるのが上野精養軒。1872年(明治5年)に三条実美、岩倉具視の援助により、「西洋館ホテル」として創業し、その歴史がスタートしました。1873年に西洋館ホテルが「精養軒ホテル」と改称、そして1876年(明治9年)上野公園開設に伴い、現在の精養軒本店となるレストラン上野精養軒が開業しました。日本におけるフランス料理の草分けとしても知られる店舗です。

上野公園を歩いていると突如現れる歴史を感じる看板。そう、ここが上野精養軒です。

精養軒本店は、本格フレンチが楽しめるグリルフクシマと、昔ながらの洋食が楽しめるカフェ ランドーレの2つに分かれています。今回はカフェランドーレでランチです。こんな感じの看板で出迎えられます。テンションあがるなー。

運ばれてくるメニュー表からしてかっこよいです。馬車のイラスト。創業当時は、馬車に乗ってくるお客さんが多かったのかな。

メニューは目移りするほど多かったのですが、私はこちらのスペシャルセット 3,240円をチョイス。
3人で行ったのですが、家族はオムハヤシやビーフシチューを頼んでいました。追加でスープ類もオーダー(この先は3人分の食事の写真です。僕一人で食べたわけではないですよw)。

定番のクリームコーンスープ。濃厚で美味しい。

私はオニオングラタンスープをチョイス。昔は洋食屋のスープといえばコーンスープ一辺倒だったのですが、大人になってオニオングラタンスープ率が高まりました。当然美味い。

こちらは単品のビーフシチュー。濃厚なデミグラスが最高。こちらはセットの牛ロースステーキと、エビフライ。エビフライの軽い揚がり具合最高かよ。

そしてオムハヤシ。美味しいハヤシライスには魔法が掛かってる気がする。

最後にデザートも頼みました。メニュー一番上の鴨場プディング。鴨場とは、宮内庁が管理する鴨狩を行う場所で、その鴨場で料理を担当しているのが上野精養軒なんです。で、このプディングは、そこで出される宮内庁御用達のプディングなんです! 基本お持ち帰り用ですが、店舗内でも食べられます。こんな感じでカラメルソース別添えでした。
分かりづらいですが上からの絵。甘さ控えめなプリンに、濃厚なカラメルソースのバランスが素敵。良いものを食べてる感あって、凄く好き。これ今度お持たせで使ってみたいな。最後になりますがレストランから眺める風景も素敵なんです。公園と一緒にビル群を眺めるって、セントラルパークにいるような気分(セントラルパーク内にこんな豪華なレストランはない気がするけど)。

日本のフレンチ、そして洋食を牽引した上野精養軒は、夏目漱石、森鴎外の作品にも登場する老舗中の老舗洋食店。夏目漱石が愛したお店としては、同じ公園内にある洋食店 日比谷公園の日比谷松本楼と少し似てますね。公園で遊んで、美味しい洋食を食べるって、良い休日の過ごし方の見本みたいな感じですよね。設計者に感謝したくなります。

———上野精養軒 基本情報———-
〇創業年 明治5年創業 / 1872年創業
〇営業時間
11:00~20:00(L.O.19:00) 喫茶は10時~
※無休
〇住所
東京都台東区上野公園4-58
(公式サイト)⇒上野精養軒 【公式サイト】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です