坂本竜馬の妻おりょうゆかりの田中家でランチ / 横浜 横浜市 1863年創業 (文久3年)

およそ150年前に開港以来、様々な欧米文化の受け入れ窓口となった横浜。そんな横浜にもいくつかの老舗が残っています。今回は横浜駅そばにある、少し敷居の高い老舗に伺いました。

1863年創業、坂本龍馬の妻おりょうが働いた割烹 田中家

横浜駅西口から徒歩約7分の距離にある割烹 田中家。横浜駅近辺にある数少ない老舗の一つです。旧横浜駅があった桜木町から関内エリアには老舗が沢山の老舗があるのですが、現在の横浜駅は桜木町・関内と比較するとやや老舗が少な目の駅となります。

割烹田中家は1863年に、横浜駅近くの現在の地で創業しました。この辺りは東海道五十三次の神奈川宿として栄えた場所で、この地にあった「さくらや」を買い取り、田中屋としてスタートを切りました。さくらやさんは、安藤広重の浮世絵にも登場するお店となります。

こちらのお店、割烹と名前は付いていますが、料亭に近い高級店です。席ごとに仲居さんがつくスタイル。予約の時に「係りの者(お料理を運ぶ仲居さんに空きがあるか)のスケジュールを確認して折り返します」と言われ驚きました1人の仲居さんで何組かを見ていらっしゃるとは思いますが、このスタイルにちょっとびっくりしました。
(そのため、田中家さんは予約のみの受付となります)

お店は坂の上にあります。昔は坂の下が海でお店から海が見えるロケーションだったそう。看板に文久三年、田中家の文字。

こちらが正面玄関。立派な日本家屋です。写真には写っていませんが、仲居さんが玄関で待って頂いており、既に緊張。

お部屋に通して頂きました。ひ、ひろい…。旅館みたい!

席だけ少し寄り目カット。素敵なテーブル!

こちら窓際スペース。素敵なお庭が見えます。

こちらがメニュー。6000円のコースですが、こんな豪華で良いのでしょうか…、という構成。

席には新聞も置かれていました。坂本龍馬の奥さん、おりょうさんの事も載っています(そのお話は後述します)。
グラスも江戸切子?なのかかわゆいです。お昼から飲めないものの、お酒っぽいものが欲しくなったので、安定のノンアルビール。
まずは前菜。一つ一つのクオリティーが高過ぎて涙出ます。奥にある黄色いかぼちゃで作った豆腐のような食べ物が大ヒット。

そして鱧のお椀。鱧って何でこんなに美味いのか。

そしてお造り。

鰆の照り焼き。鰆って、火を入れ過ぎるとパサパサしてくると思うんですが、そういうのは勿論なく、最高の焼き加減。

そして炊き合わせ。海老芋大好き。

ずわい蟹の玉地蒸し。簡単に説明すると茶碗蒸しです、と言われたのですが、数倍美味い。合鴨のロースとリンゴのコンポート。合鴨もフワッと柔らかい。バルサミコのソースが和食屋さんなのに斬新。
(場所柄、国外のゲストの方が沢山いらっしゃるお店なため、和風以外の食材も使われています)シメに鯛と松茸のご飯。たっぷり食べた後だったので控えめな量でしたが、味が味だけに3倍ぐらい食べられる、と思った最高のご飯。

デザートの金時プリン。これでフィニッシュ。

昼から6000円。サービス料と飲み物代含めると8000円強となる価格を考えると、決してお安いお店では無いのですけれど、たまの機会に行くお店としては、最高に良いお店だな、と個人的に感じてます。年に一度なにかの機会に行きたいなぁ、という気持ちにさせられるお店でした。

ちなみに一品一品仲居さんが運ばれてきて説明されていくのですが、そのスタイルは何というかむず痒く、慣れないなぁ、とは思いましたけれど。
(変に緊張してしまうなぁと)

で、話をお店に戻すと、色々と歴史のあるお店ですので、帰り際に様々な説明をして頂けました。

まずはこちらが坂本龍馬直筆のお手紙、のコピー。坂本龍馬は文字をあまり残していないそうで、珍しいものなのだとか。

こちら出来た当時の田中屋。上でも書きましたが、埋め立てられる前は、眼前が海、というロケーションでした。

田中家さんは坂本龍馬の妻おりょうさんとの関係で語られることが多いです。坂本龍馬が殺害されたのち、勝海舟の紹介によりこのお店で働くことになったのだとか。彼女は外国語で接客もされていたそうですよ(米国領事のハリスさんも訪れていたお店です)。

田中家さんは長い歴史の中で、様々なお客様に愛されてきました。伊藤博文、西郷隆盛、高杉晋作らは、このお店で倒幕の計画を練ったとも伝えられています。また夏目漱石の書も残っていたり、囲碁の名人戦の舞台となったり、と歴史の表から裏まで様々なシーンに登場します。

少し敷居の高いお店であることは事実ですが、何かの機会に歴史を感じられる田中家さんに伺ってみては如何でしょうか。きっと素敵な体験になると思いますよ。

——割烹田中家 基本情報———-
〇創業年 文久3年 / 1863年創業
〇営業時間
11:30~14:00 ※予約のみ
17:00~22:00 ※予約のみ
※無休
〇住所
神奈川県横浜市神奈川区台町11-1
(公式サイト)⇒ 横浜 割烹 料亭 田中家 | 文久三年(1863年)創業。坂本龍馬の妻、おりょうゆかりの老舗料亭。安藤(歌川)広重の神奈川宿台之景に当店の前身「さくらや」が、二階建ての旅篭(はたご)として描かれております。古き良き時代を留めながら、「懐かしさと安らぎの想い」の中で、御料理を楽しんで頂ける空間創りを心掛けております。

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