栗きんとんの元祖、すやの栗きんとん / 岐阜 中津川市 元禄年間創業 (1688年-1704年)

岐阜県南東部の中津川市は、かつて中山道の中津川宿が設置され今も古い家屋が軒を連ねている中津が本来の地名でしたが、大分県中津市との重複回避もあって宿場名や川の名称の中津川が市名となりました。山地が多く、木曽川に流入する多くの小河川は何れも清流揃いです。中津地区は行政・商業等の中心市街地で、名産の栗を使った菓子店・飲食店が老舗も含めて数多く存在しています。

元禄年間創業、栗きんとんの元祖とされる すや

中津川駅から徒歩6分ほどの場所にある すや本店。元禄年間(1688年-1704年)に、赤井九蔵氏が十八屋という酢のお店を創業したことで、その歴史がはじまっています。十八屋さんの名は、大田南畝の旅行記・壬戌紀行(じんじゅうきこう)にも登場しているそうです。中津川とその周辺には栗きんとんをつくる和菓子店が複数存在していますが、その元祖・発祥店とされるのがすやさんとなります。中津川の栗きんとんといえば、で最初に名前が上がることが多いのは、こちらのすやさんと、1864年創業の川上屋さんであることが多い、栗きんとん発祥の地を代表するお店になります。
(お節に入る栗金団でなく、和菓子の栗きんとんの元祖となります。また元祖には諸説あります)

という、すやさんの本店。クラシカルで可愛い外観。

今回は本店近くにある西木店併設の甘味処・榧に伺いました。こちら店舗正面。

右手に日本庭園っぽいお庭がありまして、通り抜けると甘味処・榧があります。

夏だったので水まんじゅうが、店舗前に飾られていました。

さきほどの水まんじゅうはこんな感じ。一皿3個入りで660円!

他のメニューはこちら。しるこやぜんざい、そばがき等々。

まずは水まんじゅうから。見た目も涼しげで夏にぴったりですよね!

アップだとこんな感じです。

しるこです。餅が美味しそう!(私は水まんじゅうだったので食べてないw)

冷やし白玉も超美味しそうだった!

西木店の店内はこんな感じ。和モダンなディスプレイでかっこよかったです。

お伺いしたタイミングは栗きんとんのオフシーズンだったので、わかあゆをゲット。

中に求肥が入ってて、もちもちしてて美味しいかった!

もう1つは栗こごり

栗の甘露煮的なもので、濃厚な甘みと甘みが美味しかったです。

そして後日、栗きんとんを中津川在住の友達から送ってもらいました。

ひー。もう、めっちゃテンションあがりますね。 開けた図がこちら。「栗ハ栗ノ味デ」、「きんとんは栗のかたちにもどす」という伝統を守り、栗の形に戻っています。栗の素朴な甘さがストレートに伝わってきて超美味しい!

中に封入されていた説明紙には、すやさんの歴史、中津川宿のお話が載っていました。時を超えて引き継がれているのが素敵ですね。

私は愛知生まれ三重育ちなので、このタイプの栗きんとんを子供の頃から食べているので、お節に入る栗きんとん(栗金団)のほうを後で知りました。が、他の地域だと栗きんとん=お節にはいる粘り気の強いタイプを指しているのですね。私の実家はそこまででもなかったですが、この地域では9月になると「栗きんとんの時期ね」となり、中津川方面に買いに行く方も多かったです。季節になったら食べたくなる味ですね。

———すや 基本情報———-
〇創業年  元禄年間創業 (1688年-1704年)
〇営業時間
・9:00〜19:00
※水曜日 定休日
〇住所
岐阜県中津川市新町2-40
(公式サイト)⇒ すや

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