300年以上前、江戸で初めて絹ごし豆富を作った笹乃雪 / 東京 根岸 1691年創業 (元禄4年)

江戸時代から閑静な屋敷町で、明治には今も旧宅址(子規庵)が残る正岡子規などの多くの文士等が住んでいた台東区根岸。震災や戦災を免れた古い町並みも残るこの街にも、老舗の飲食店や和菓子店なども複数存在しています。

1691年創業、公弁法親王と共に江戸へやってきた創業者が作った豆富店 笹乃雪

鶯谷駅から徒歩3分ほどの場所にある 笹乃雪。1691年(元禄4年)、公弁法親王と共に江戸へやってきた玉屋忠兵衛氏が、現在も店舗を構える根岸新田で江戸初めて絹ごし豆腐を作り、料理店を開いたことでその歴史が始まりました。笹乃雪という名も親王に由来しており、親王に絹ごし豆腐を献上した際に、

 笹の上に積もりし雪の如き美しさよ

と称賛されことから、笹乃雪という屋号になったのだそう。ちなみに笹乃雪さんでは豆腐ではなく、豆富と記載されます。それは九代目の店主であった奥村多吉氏が、”料理店に腐るは相応しくない”とし、そこから豆富と記載するようになったそう。そのためこのページでも、”豆富”と記載していきます。

という笹乃雪さんの外観はこちら。町中に突如出てくる雰囲気ある建物です。

こちらがお店の正面。歴史と威厳をひしひしと感じます。今回友達と一緒に訪問したのですが、一人で訪問していたら気後れしそうな雰囲気でした。

店舗の前には石碑と看板が。石碑には、このお店を贔屓にしていた正岡子規の二つの句、

・水無月や 根岸涼しき 笹の雪
・蕣に 朝商ひす 笹の雪

が刻まれております。看板には、上述した笹の雪の名の由来が書かれています。

店舗に入りました。メニュー表にも正岡子規の句が掲載されています。先ほどとは更に別の句。正岡子規がどれだけ愛していたかが伝わってきますね。

こちらがお食事のメニュー。ざっくり分けて、豆富懐石と湯豆富懐石の二つがあります。こちらは豆富懐石のメニュー。

そしてこちらが湯豆富懐石のメニュー。伺った時はまだ暖かい季節だったので、上述の豆富懐石のメニューをオーダーしました。

こちらがオーダーした、初音御膳のお品書き。いやー、楽しみになりますね!

まずは、生盛膾(いけもりなます)、小付、冷ややっこ等が出てきます。

こちらが生盛膾。真ん中にある豆富をソースのようにディップして、お野菜を食べます。まろやかな味になって美味い!

冷ややっこ。問答無用に美味いですねw

そして、胡麻豆富。プルプルして旨い。

そして、あんかけ豆富と豆乳蒸し。

こちらが豆乳蒸し。ほんのり来る甘さが優しい!

そしてこちらが名物のあんかけ豆富。なんで二椀あるかというと…。

由来もきちんと書いてありました。上野の宮様(上述の公弁法親王)が大変気に入り、二椀ずつ持って来る様にと仰られたことから、お店の慣わしになったのだそう。美味しいものを2つも食べられるって最高です。いい慣わしw。

こちらが絹揚。カラッと揚がって美味い。

そして季節の一品。野菜をジュレで固めたもの。暑い季節だったので、さっぱりして美味しかった!

〆にうずみ豆富。豆富を使ったお茶漬け的な食べ物です。

蓋を取った図。お出汁の味が優しくって美味しい。和食って良いですねぇ…。

デザートに豆乳アイスが出てきてフィニッシュ。最高のコースでした!

笹乃雪さんは、正岡子規等の文豪に愛され、赤穂浪士との悲しい恋のお話があったりと、歴史がギッシリ詰まっている上に、基本がコース料理のみ、というハードルの高さもあって、中々伺うことが出来ずにおりました。行ってみたら、そんなハードルなんて全然なくって、ただただ普通に楽しむことが出来ました。無駄に構えても仕方がないですね…。今回は暑い季節の訪問だったので、今度は寒い季節に湯豆富食べに行きたいなぁと思います。

——- 笹乃雪 基本情報———-
〇創業年 1691年創業 / 元禄4年創業
〇営業時間
・11:30~20:00ラストオーダー
※月曜日 定休日 (ただし祝日は営業)
〇住所
東京都台東区根岸2-15-10
(公式サイト)⇒ 豆富・豆腐料理の笹乃雪|正岡子規、赤穂浪士ゆかりの老舗

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