土佐菓子処 のしや本家の小夏羊羹・塩羊羹 / 高知 土佐市 嘉永年間創業 (1848-54年)

高知県中部で高知市(県庁所在地)に隣接・至近の土佐市は、江戸時代は土佐藩領で、1899年(明治32年)発足の高岡町が昭和中期に2回の近隣町村合併を経て、1959年(昭和34年)に富山県高岡市との混同回避で改称して市となり、県内市では最小面積です。温暖な気候と豊富な水で古くから農業が盛んであり、平野部で施設園芸(ビニールハウス)、周辺山地で果樹栽培、太平洋に臨む宇佐町で沿岸漁業・水産加工が発展してきて、製紙工業(土佐和紙等)・竹細工等の伝統産業も盛んです。柑橘類(土佐文旦・小夏・温州蜜柑・ぽんかん等)・メロン・西瓜・生姜・鰹節・清酒・鉄砲百合(生産量全国一)等が特産品で、小夏羊羹等の名物や鰹たたき・うつぼたたき等の郷土食があり、市内には老舗の和菓子店・食品店などが残っています。

嘉永年間創業、小夏を使った菓子づくりで知られる 土佐菓子処 のしや本家

土佐市役所前のバス停から徒歩3分ほど、波川駅から車で10分強の場所にある 土佐菓子処 のしや本家。嘉永年間 (1848-54年)に、髙橋勝蔵氏によって創業された和菓子店です。昭和初期、四代目・善一郎氏の時代に近辺の山の小夏が大量に落ちたことがあり、それをきっかけに小夏を利用した菓子づくりが始まっています。以来、のしや本家さんといえば小夏を使ったお菓子づくりで知られるようになりました。

という、のしや本家さんの小夏羊羹と塩羊羹です。

パッケージ裏側です。塩羊羹は砂糖・小豆・寒天・天然塩のみのシンプルな作り。小夏羊羹は砂糖漬けにした小夏の皮等、羊羹+小夏、という作りです。

切り分けた図です。写真からどちらがどちらか判別つかなくなっておりますが、おそらく手前が塩羊羹です。

のしや本家さんの羊羹、はじめて頂いたのですが、爽やかな酸味と甘味がマッチする小夏羊羹、甘さと塩っぽさが同時にやってくる塩羊羹共にとっても美味しかったです。小夏羊羹に関しては和菓子なんだけれど、洋菓子のような雰囲気もあり、紅茶やコーヒーにも合いそうな味でした。次は夏の暑い季節にクーラーの効いた部屋で食べたいなぁw。

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——- 土佐菓子処 のしや本家 基本情報———-
〇創業年 嘉永年間創業 (1848-54年)
〇営業時間
・8:30-18:00 (日曜日は午前のみ営業)
※毎月第一日曜日 定休日
〇住所
高知県土佐市高岡町乙169-1
(公式サイト)⇒ 嘉永年間創業 土佐菓子処 のしや本家

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