栃木県足利市は、古くは足利荘(荘園)が栄えた清和源氏義家流の足利氏発祥の地であり、室町時代には関東文化の中心地でした。平安時代初期あるいは鎌倉時代に創設されたと伝わり、フランシスコ・ザビエルが「坂東の大学」と呼んだ日本最古の教育機関で明治5年(1872年)まで存続した足利学校・足利学校遺蹟図書館、1200年以上前に創建された織物の守護神・織姫神社、足利氏居館跡・鑁阿寺(ばんなじ)等の多数の名所旧跡寺社が残っています。あしかがフラワーパークや伊万里焼・鍋島焼の栗田美術館等の多くの美術館など観光名所も点在し、老舗の飲食店・和菓子店が何軒も残っています。
1868年創業、足利市にちなんだ古い印鑑を模った古印最中を販売する 香雲堂本店
足利駅から徒歩10分ほどの場所にある 香雲堂本店。1868年(明治元年)創業とありますが、江戸末期の書物にも名前が出ており、もう少し歴史が長い歴史があるとのこと。ちなみに近くに同じ1868年(明治元年)創業の香雲堂さん(後ろに本店と付かない)があります。親子が、兄弟が、とウェブには色々説明が載っていますが、要は同じ店舗でしたが別々の道を歩みました、ということらしいです。
こちらが香雲堂本店さんの外観。モダンでカッコいい外装です。 こちらがディスプレイの様子。銘菓 古印最中が沢山並んでいました。 古印最中は季節毎に限定最中も販売されています。私が伺った時は、柚子入りの黄色い最中を販売されていました。黄色最中ってかなりカワイイですね。 今回は初めてだったのでプレインな古印最中を購入しました。クラシックなデザインに老舗を感じますね。 こんな感じで最中が並んでいます。 古印最中は、足利市にちなんだ古い印鑑を最中したもの。こちらは、日本で最も古い学校として知られる足利学校の古称「野之国学」をモチーフにしたもの。 こちらは北条氏の虎印「禄寿応穩」の印モチーフ。上の出っ張りは、虎が寝そべっている姿です。
古印最中は、その四角い最中の中に、他の最中と比べるとかなりたっぷり目の餡子が入っており、かなり満足感の得られる最中でした。皮もパリッとしていて凄く美味しい。美味しいだけでなく、その地域を知るきっかけになるのが素敵なお土産ですよね。こういう地域を伝えるお菓子と出会えるのも老舗の楽しみ方の一つだなぁ、と再認識しました。
ちなみに近くの香雲堂さんには古銭もなか、という似たコンセプトの最中があります。まあ色々あるのでしょうね、ということで。
——-香雲堂本店 基本情報———-
〇創業年 1868年創業 / 明治元年創業
〇営業時間
[月~火・木~日] 9:00~20:00
[水] 9:00~19:00
※定休日なし
〇住所
栃木県足利市通4-2570
(公式サイト)⇒ 香雲堂本店 一途にもなか、一途に足利
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