戦国時代の後北条氏や江戸時代の小田原藩の城下町として栄え、およそ400年前に東海道五十三次中で最大の規模であった9番目の小田原宿が設けられて賑わった神奈川県小田原市。古名の「小由留木」(こゆるぎ、「淘陵」とも表記)の草書体を読み間違えた説や、原野を開墾して小田となったとの由来説があります。西湘地域の核であり永らく箱根観光の拠点でもあって、豊かな自然の中で海山の産物に恵まれ、蒲鉾や梅干などの特産品で全国に知られており、各所に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが点在しています。
江戸末期創業、菊池寛等も愛した鰻店 柏又 (かしまた)
小田原駅から徒歩15分ほどの場所にある 柏又。詳しい創業年は分からないそうですが、江戸末期から明治初期に又次郎氏によって創業された創業100年以上のお店です。柏又という屋号は、家紋の3つ柏と初代の又次郎氏の文字を取り、柏俣(かしまた)と名付けられたそう。
※創業年は明治初期とされているものが多いですが、公式サイト内に「創業江戸時代とも伝えられる老舗」とあるため、当サイトでは江戸末期と記載しています。
という柏又さんの外観がこちら。かなり大きな、かつ、立派な店舗でちょっと緊張しますw。現在の建物は、関東大震災後に建て直されたものだそう。 店舗の中に入りました。柏又さんのことが大好きだった、作家菊池寛の書が飾られていました。
こちらがメニュー。うな重以外にも志ら焼き、トマトサラダ、きじ丼、親子丼、焼き鳥、鳥もつ煮等あります。トマトサラダは名物で、我々以外のテーブルのほとんどの方がオーダーしていました(私がトマトが苦手なため、オーダーせず)。 じゃじゃーん、やってきた鰻重です。
アップの図。タレの味が抑えめで、鰻の美味しさがダイレクトに伝わってくる感じ。この鰻、う美味い…!
こちらは肝吸い。落ち着きますねぇ。柏又さんの鰻は、どちらかというとあっさりしていて、鰻そのものの味が楽しめる、「おぉー、こういう鰻重もあるのか!」と驚きました。こういう鰻重も美味しくて良いなぁ。美味しい鰻は色々と食べてきましたが、柏又さんは僕の鰻歴トップ5に入りそうなお気に入りになりました。小田原に来る楽しみが増えましたw。
———柏又 基本情報———-
〇創業年 江戸末期創業
〇営業時間
・11:00〜14:30
・16:30〜19:30
※水曜、第2第4火曜 定休日
〇住所
神奈川県小田原市本町1-9-35
(公式サイト)⇒小田原 うなぎ 柏又|公式サイト|小田原城下の鰻・鳥料理