かね七商店の手開きで作った干物 / 和歌山 有田郡湯浅町 大正創業

和歌山県有田郡は、古代からの安諦(あで)郡が平城天皇の諱(いみな、死後の尊称)・安殿(あて)に似て畏れ多いとして改称した在田郡の表記が江戸時代まで使われていました。湯浅町は天然の良港・湯浅広港が古来より産物の柑橘類等の物流の中心地で、熊野街道の宿駅としても栄えました。紀州蜜柑・塩鮭で富を築いたとされる江戸時代元禄期の豪商・紀伊国屋文左衛門の出身地です。田村蜜柑(有田蜜柑)・三宝柑等の柑橘類栽培やシラス・白魚等の漁業が盛んで、江戸時代より紀州藩の保護を受けて醸造業が発達し、濃口醤油・たまり醤油・金山寺味噌等で知られ“醤油発祥地の一つ”とされています。この町にも老舗の醤油製造・海産物販売を始め飲食店・和菓子店・食品店などが多数残っています。

大正時代創業、 昔ながらの手作業で干物を作る かね七商店

湯浅駅から徒歩11分ほどの場所、和歌山駅から車で40分前後の場所にある かね七商店。正確な創業年は記載がありませんが、創業100余年とあるので大正期〜明治期あたりに創業したと思われます。現在は4代目のご主人が昔ながらの手法で1枚1枚手開きで干物作りをされているそうですよ。

という、かね七さんからは、干物を何種類かお取り寄せしました。まずは太刀魚です。

太刀魚の干物って初めてな気がしますが、めっちゃジューシーで美味しかった…!

そして、丸あじ開きです。旨干しという名称が良いですね。記載を読むと、元々は鮮魚問屋さんなのですね。

焼いた図です。干物の最高傑作の1つは、やっぱりあじですよね。

そしてこちらは、あいご。あいごの干物も初めてな気がする。

焼き上がりの図です。旨味がぎゅっと詰まっていて美味しい。

私は干物好きなのですけれど、かね七さんの干物はとても好みに近い味でした。私は三重育ちなのですが、地理的には近い場所なので味の好み、というか今回の場合だと塩加減ですが、にているのかもしれません。今回はお取り寄せになったので、どこかのタイミングでお店にお伺いしたいです。

↓かね七さんの干物は、楽天だとふるさと納税で出ていますよ。

 

——–かね七商店 基本情報———-
〇創業年 大正創業
〇営業時間
・8:30 – 18:00
※無休
〇住所
和歌山県有田郡湯浅町湯浅2797
(公式ページ)⇒かね七商店

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