江戸時代の江戸府内からみて神田川(外堀)の内側であったことに由来する千代田区内神田は、中央区日本橋本石町や千代田区大手町などに隣接し、高層建築が建ち並ぶオフィス街や商業地域として栄えていますが、ビルが建ち並ぶ中に老舗の飲食店も残っています。
1872年創業、昔ながらの古き良き おかめ蕎麦を提供する 神田浅野屋 本店
神田駅から徒歩5分程度、大手町からでも7分程度の場所にある 神田浅野屋 本店。1872年(明治5年)に神田猿楽町で創業され、1892年(明治25年)に現在の場所に移られたそうです。元の本店がある場所では、猿楽町 浅野屋さんが今も営業されいてます。
この浅野屋という名前ですが、赤穂浪士で有名な赤穂浅野家に由来します。猿楽町開店当時の大家さんが赤穂浅野家に出入りする大工さんだったそうで、その名をお借りすることになったのだとか。
という浅野屋本店さんの外観はこちら。創業明治5年の看板が眩しい。メニューの1P目には、店舗の歴史説明が書かれていました。上述した内容で、浅野屋の由来も書かれています(浅野家の大工の意味が当初分からなかったのですが、猿楽町 浅野屋さんの記事を読み、赤穂浅野家を指していると理解できました)。
メニューはこんな感じです。蕎麦だけで物凄い種類。更に季節限定品もあるので、かなり悩みますね…。ちなみに丼ものもあります。上天丼2200円は、どれだけ豪華なんだろう…。
今回はお蕎麦の前に穴子の天ぷらをオーダー。サクサクして美味しい。 オーダーしたのは、おかめ蕎麦です。おかめそば=蒲鉾やら椎茸やら色々入っている蕎麦、と思ってたのですが、最近「おかめのお面」を模した盛り付けをしたお蕎麦である、と知りました。浅野屋さんぐらいの老舗なら、ちゃんと盛り付けてくれるかも、という期待のもとオーダーしてみたところ、見事におかめの顔に!おかめ蕎麦が、おかめのお面から、と知って以来、どこかの老舗でオーダーしてみようと、機会を伺っていたのですが、とうとうその日がやってきました。で、見事なおかめ顔したお蕎麦が出てきて、個人的に相当満足度が高い一食に。
当たり前ですがお蕎麦が美味しくって、その上おかめの具沢山さん具合でお腹いっぱいにもなれたので、おかめ蕎麦という存在が大好きになりました。ちなみに、おかめ蕎麦を開発したと言われる根岸の太田庵さんは、「根岸のおかめ」と呼ばれ一躍人気店になったのだそう。今ほど食が充実していないころ、このお蕎麦は確かに人気になるだろうな、と納得。これからはおかめ蕎麦、もうちょっとオーダーする機会を増やそうと思います。
——- 浅野屋 本店 基本情報———-
〇創業年 1872年創業 / 明治5年創業
〇営業時間
[月~金] 11:00〜15:00/17:00〜21:30
[土] 11:00〜14:00
※日曜・祝日 定休日
〇住所
東京都千代田区内神田2-7-9 浅野屋ビル 1F
(木鉢会サイト)⇒ 木鉢会|加盟店一覧|神田 浅野屋
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