宝来屋で、季節のほうば巻をいただく / 長野 木曽郡木曽町 1688年創業 (元禄元年)

長野県南西部の木曽郡は、江戸時代は尾張藩領で、1879年(明治12年)の旧・西筑摩郡発足時は松本市・塩尻市・岐阜県中津川市各一部を含んでおり、1968年(昭和43年)に現郡名に改称されました。現在は木曽町・南木曽町・上松町・木祖村・王滝村・大桑村の3町3村が属しています。木曽の語源は岸・磯・砂(いさ)転訛ともいわれ、美濃の奥なので奥十山/奥礒山(おきそやま)の転訛説・シナノキ(信濃の語源説)樹皮の織糸から木の曽(曽は麻の古語)説等があります。郡中央部の木曽町は2005年(平成17年)に木曽福島町と4村とが合併して発足しました。白樺加工品・藁細工・曲げ物・漆器・清酒・松茸・しめじ・古くからの伝承和漢胃腸薬である御嶽山百草(百草丸)等が特産品で、山葵漬・すんき漬・開田蕎麦・.和洋菓子・五平餅等が郷土食・名物です。郡内には老舗の飲食店・和菓子店・酒蔵・旅館などが残っています。

1688年創業、黒むし羊かんとほう葉巻で知られる 宝来屋

木曽福島駅から徒歩12分ほど、塩尻駅・中津川駅からそれぞれ1時間ほどの場所にある宝来屋。1688年(元禄元年)に櫻井六左エ門氏によって創業されています。名物の黒むし羊かんは江戸時代に木曽馬の馬市が立つ際には必ずお土産とされたという、伝統あるお土産品として知られています。

という宝来屋さんの外観です。お客さんがいらっしゃったので上部の写真をどうぞ。

入口横には、ほうば巻(ウェブサイトでは、ほう葉巻と記載)の大きな暖簾が。木曽地方では端午の節句を1ヶ月遅れの6月5日に祝うそうで、その時期に合わせて5月中旬〜7月末ぐらいまで売り出されています。標高が高く柏の葉が手に入らない場所だったので、代わりにほうばの葉を使ったそうですよ。

店内にはいろんなお菓子がありましたが、ほうば巻の季節はほうば巻が中心となるため、他のお菓子は少なめになるそうです。

宝来屋さんといえば黒むし羊かんが名物なのですが、伺ったタイミングはほうば巻集中シーズンのためお休みされていました。残念…!

由来について説明された巻物のような書も飾られていました。

で、ほうば巻です。日本遺産にも選定されているそうですよ。

お店には次々とほうば巻を買いに来る方がいらっしゃっていました。20個買ったりとか、すごい勢いで。伺ったのが発売シーズン直後だったこともあり、受付から2週間となっていました。すごい人気!

ちなみにほう葉は、白みそくるみ、つぶ、こし、の3種類ありました。お店の人におすすめを聞いたら、全部!という答えだったので、一番売れているのは?と聞いて、今回はつぶあんをチョイス。

で、ほうば巻です。帰りの新幹線で食べているとわかる絵ですみませんw。

こんな感じでしっかり巻かれております。

中を開けるとこんな感じ。作ったお餅をほう葉で巻いてさらに蒸しているので、ほう葉の香りが良い感じに移っています。何だか童心に帰れる匂いだなぁ。

ほう葉巻は、おそらく初めて食べました。ほうば巻売り始めシーズンだったようで、たくさんの店で「ほうば巻」の暖簾やのぼりが立っていて、この地域で愛されているのをひしひしと感じました。名物の黒むし羊かんが買えなかったのは残念ですが、このシーズンだけしか食べれないほうば巻を食べられたので、むしろラッキーでした。こういう偶然の出会い嬉しいなぁ。

———宝来屋 基本情報———-
〇創業年 1688年創業 / 元禄元年創業
〇営業時間
・8:30~18:00
※日曜日 定休日 (ほう葉巻のシーズンは日曜日も営業)
〇住所
長野県木曽郡木曽町福島5076
(公式サイト)⇒御菓子司 宝来屋

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