大分県東海岸で臼杵(うすき)湾に沿って広がり、臼杵磨崖仏で知られる臼杵市は、1950年(昭和25年)に海部郡臼杵町と海辺村とが合併して発足した旧・臼杵市が2005年(平成17年)大野郡野津町と合併して現市となりました。市内の臼塚古墳入口の石甲(武人石像)が“臼”と“杵”とに相似で昔から“うすきね様”と称されていたことに由来する地名とされ、江戸時代は(海部郡)臼杵城で稲葉氏が治めた臼杵藩でした。ピーマン・にら・苺・葉煙草等の農業・漁業・造船業や古くから知られた醤油・味噌・清酒・焼酎等の醸造業が盛んで、臼杵煎餅の名物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。
1919年創業、臼杵に400年以上伝わるお菓子・臼杵せんべいを製造販売する 後藤製菓
臼杵石仏のバス停の目の前、臼杵駅から車で15分程度の場所にある 後藤製菓。1919年(大正8年)に、後藤猛氏が菓子問屋として創業されました。その後、臼杵煎餅、和菓子、飴、洋菓子、菓子玩具等を製造・販売するそうになったそうです。後藤製菓の屋号は創業者の後藤さんのお名前からでしょうか。
という、後藤製菓さんからは臼杵煎餅を複数種類をお取り寄せしました。みっちり入っていると嬉しくなりますね。臼杵煎餅といえば生姜が効いたお煎餅なので、「臼杵産生姜使用」とパッケージに記載があります。
元々臼杵煎餅は、約400年前に臼杵藩主であった稲葉氏が江戸参勤交代の途上の食料として、米・麦・粟・ひえ等を材料に作り上げた保存食がその始まりとされています。その後原料が小麦粉となり、臼杵の名産であった生姜が加わり今の形になったそうです。
お煎餅はその形状で、曲型(ポテチ的に湾曲した形)と平型の2種類あります。こちらは平型の黒糖入りの臼杵煎餅です。 取り出した図。
こちらは割れ煎を取り出した図。生姜が香って美味しい!
「臼杵煎餅、食べるの初めてだなぁ」、と思いながら食べて、特徴的な生姜の香りのおかげで「あ、これ食べたことある!」と気がつきました。味の力凄いな。多分新卒時代に大分旅行に行った先輩に買ってきてもらったのだと思います。こうやって20年越しで味を思い出せるのは、後藤製菓さんが続けてくれていたおかげでもあるので、老舗の続ける力に感動しました。これからもこういう再会があると嬉しいなぁ。
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—— 後藤製菓 基本情報———-
〇創業年 1919年創業 / 大正8年創業
〇営業時間
・8:00-17:00
※年末年始のみ定休日
〇住所
大分県臼杵市深田118
(公式サイト)⇒ 後藤製菓 臼杵煎餅