備前屋本店の、純白のお菓子・元祖あわ雪を食べる / 愛知 岡崎市 1782年創業 (天明2年)

愛知県中央部の岡崎市は、豊田市と共に西三河地方を代表する都市。かつては三河国の額田郡(一部は碧海郡)で徳川家康など多くの三河武士を輩出し、代々名門譜代大名が治めた三河藩岡崎城の城下町として、中世の鎌倉街道や東海道53次藤川宿・岡崎宿の宿場町として、矢作川水運基地として栄えました。地名由来には中世の明大寺城・矢作宿が竜美ヶ丘の丘陵の出崎に立地していたから等の複数説があります。石材品・三河花火・三河玩具の伝統品や全国知名の八丁味噌・額田(ぬかた)の豆腐や味噌・みかわもち豚・“あわ雪”(銘菓)等が特産・名物で、どて煮・鹿や猪料理・鮎料理等の郷土料理があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが残っています。

1782年創業、岡崎銘菓あわ雪の元祖店 備前屋本店

東岡崎駅から徒歩12分、岡崎駅から車で20分ほどの場所、旧東海道近くにある備前屋本店。現在1782年(天明2年)創業とされていますが、少なくともこの年には存在が確認できているという意味だそうで、実際にはさらに古い歴史がある可能性が高いとのこと。備前屋という屋号の由来も不明ですが、備前の国(岡山)との関係性は調べた限りないそうで、岡崎城にあった備前郭(くるわ、曲輪)出ないかと先代である8代目ご主人が推測されています。

という備前屋本店さんから、あわ雪をお取り寄せしました。あわ雪は岡崎の複数のお菓子屋さんで販売されていますが、岡崎宿名物だったあわ雪豆腐を忍んで、1868年(明治元年)に備前屋さんの3代目ご主人藤右衛門さんが開発したお菓子となります。 箱から出すと、こんな感じです。いわゆる竿菓子にカテゴライズされます。箱は中で2つに分かれていて、写真はその半分サイズとなります。
切り分けた図。シュワっと溶ける感じが確かにあわ雪っぽい食感です。不思議な味と食感…!

あわ雪の由来の説明紙も入っていました。あわ雪豆腐からあわ雪が生まれた、というお話です。

あわ雪を食べたのはおそらく人生2回目です。食べて、「あ、この不思議な食感覚えている!」となりまして。あわ雪は砂糖と寒天、そしてメレンゲを使って作るお菓子で、その名の通りフワフワなんです。食べて美味しい以上に、不思議なお菓子!という感想が出るぐらい他にない食感でした。今度はコーヒー味等を食べてみたい!購入は公式サイトからどうぞ。

—— 備前屋本店 基本情報———-
〇創業年  1782年創業 / 天明2年創業
〇営業時間
・9:00-19:00
※無休
〇住所
愛知県岡崎市伝馬通2-17
(公式サイト)⇒  備前屋本店(創業天明二年 1782)

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