島根県中東部の出雲(いずも)市は、1941年(昭和16年)発足の旧出雲市が2005年(平成17年)に平田市及び4町と合併(のちに1町編入)して現市となり、出雲大社・須佐神社等の古代史・文化遺産が豊富な“神話の国”として知られています。出雲の地名は“八雲立つ”(雲が美しく湧き出る)の意味とされていますが、由来には夕つ方(夕日沈む西方)説・五面(いつも、出雲国と国引き造成の四ヶ国とで五面)説等の諸説もあります。出雲蕎麦(わんこ・戸隠と共に三大蕎麦)・あご野焼・島根ワイン・発祥の出雲ぜんざい・銘菓(俵まんぢゅ・宿禰餅など)等の名物がある市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が残っています。
天明年間創業、現存する最古の出雲そば店 荒木屋
出雲市駅から車で25分前後、出雲大社から徒歩5分ほどの場所にある 荒木屋。天明年間(1781 – 1789年)に荒木村(現、大社町)の濱村定平氏が大社町元町にて蕎麦店を開いたことが始まりです。その際に荒木村から名を取り「荒木屋」と命名されました。出雲そばを提供するお店の中では、現存最古のお店とされています。出雲産を中心とした国産蕎麦粉と地元産うるめいわし等を使われただし汁を使われています。
という荒木屋さんの看板です。11時オープンで11時半ぐらいにお伺いしたところ、お店の前に人が沢山いて店舗写真が撮れず、でした。ということで看板のみで。
店内に入りました。挽きぐるみと呼ばれる外皮ごと粉をひく出雲そばは力強い香りと色が特徴です。出雲では割子そばスタイルで食べることが多いです。
今回は割子3代そばをオーダーしました。三段重ねの蕎麦になります。
3つ広げてみると、こんな感じです。卵・とろろ・そしてノーマルなお蕎麦の3段です。
別角度でどうぞ。器の中に蕎麦汁をかけ、残った汁は次の器にそのまま入れて食べる感じです。力強い蕎麦の香りと力強い出汁の味の綱引きがとても良い。
荒木屋さんは、有吉くんの正直さんぽにも登場しています。
テレビにもよく取り上げられる人気店です。タモリさんの写真があるのは凄いなぁ。
荒木屋さんは、ランチタイムの11時-16時のみ、売り切れ終了で予約も不可のため、万が一に備えて早めに伺うことが良いかと思います。この旅で一番行きたいお店だったので、出雲到着後すぐに向かったお店でした。噂に違わぬ美味しさで、挽きぐるみの美味しさを全身で体感出来ました。また行きたいなぁ。
———荒木屋 基本情報———-
〇創業年 天明年間創業 (1781 – 1789年)
〇営業時間
・11:00 – 16:00 (蕎麦が無くなり次第終了)
※水曜日 定休日
〇住所
島根県出雲市大社町杵築東409番地2
(公式サイト)⇒出雲そば 荒木屋 公式サイト | 「そば×ぜんざい発祥の荒木屋」創業天明年間、江戸時代から約220年続いており、周辺の出雲そば店の中では一番の老舗です。素朴で郷土色豊かな店内は1階がテーブル席とお座敷、2階はお座敷のみとなっており、老舗の趣漂う落ち着いた雰囲気でそばを楽しむことができます。