和歌山県庁所在地の和歌山市は、江戸時代は初期が浅野家で、後に御三家の紀州徳川家が治めた紀州藩の城下町です。古くは若山と称されていましたが、1585年(天正13年)に豊臣秀吉の命により豊臣秀長が和歌山城を築城の際に、秀吉が古来の名勝・和歌浦に対する地名として和歌山と命名したとされています。めはり寿司・クエ料理・胡麻豆腐・高野豆腐料理・各種和菓子等の特産品・郷土食品・料理も多く、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。
1882年頃創業、なれずし文化を今に伝える 弥助寿司
紀和駅から徒歩10分ほど、和歌山駅から車で10分前後の場所にある 弥助寿司。1882年頃(明治15年)に、和歌山県の広川町出身の弥助さんが和歌山市へやってきて創業した寿司店となります。弥助寿司さんは、和歌山の海産物を使ってつくる、お魚と塩・米を発酵させた なれすしと、お酢を使って作る早すしが看板メニューとなります。
という、弥助寿司さんの外観です。紀州名物なれすし、とあります。
入り口をアップで。郷土寿司の店と書かれています。
ショーケースをアップで。お持ち帰り、発送が可能です。
店内に入りました。こちらは、なれすし、早すしの説明です。なれすしは鯖を1ヶ月以上塩に漬け込み、塩を抜いた後にご飯と合わせて葉っぱに包み、重しを乗せて発酵させます。一方で早すしはお酢を使った一夜漬けで、名前の通り早く完成します。
店内には、大正9年・明治43年の新聞広告が掲載されていました。
今回は、なれすしをオーダー。その場で包んで頂けます。お米の発酵具合が、なれすしですね。
ということで、こちらが購入した紀州名物なれすしです。
取り出した図です。
結構発酵臭がするので、苦手な人は苦手かも、な味です。中々個性的な味…!
そして、早すしも購入しました。
こちらは、押し寿司っぽい感じで、ご飯がギュッとしていて美味しかったです。
なれすし、まだ食べ慣れておらず、どちらかというと苦手側でした。ご一緒した、 またたび研究所さんはとても美味しかったと仰っていました。まだまだ経験値が足らないなぁ。まだ舌がお子ちゃまな私には、早すしのほうが美味しく感じられました。また食の経験値を深くしてから再訪したいなぁ。
——- 弥助寿司 基本情報———-
〇創業年 1882年頃創業 / 明治15年頃創業
〇営業時間
・11:00 – 21:30
※水曜日 定休日
〇住所
和歌山県和歌山市本町4-31
(公式サイト)⇒ 弥助寿司