霧や櫻や(徳重製菓とらや)の創作生かるかん / 鹿児島 霧島市 1884年創業 (明治17年)

鹿児島県本土中央部の霧島(きりしま)市は2005年(平成17年)に旧・国分(こくぶ)市と6町とが合併して発足し、県内では鹿児島市に次ぐ人口の市です。古くから薩摩地方・大隅地方・宮崎県の間を結ぶ交通の要衝であり、鹿児島空港が立地しています。地名由来には、高千穂峰天孫降臨の建国神話にまつわり、高天原(たかまがはら)の神々から韓国岳(からくにだけ)等の霧島連山が霧に煙る海中の島のように見えた等の説があります。ソニー・京セラ等のハイテク産業が発展していますが、旧・国分市は長らく葉煙草産地として知られ、鹿児島おはら節(民謡)で“花は霧島(原産地とされる霧島躑躅) 煙草は国分”と謡われています。各種野菜・果実や福山牛・霧島茶・福山酢(壺酢)・焼酎・鉱泉水等の特産品があり、和洋菓子店・食品店等の老舗が残っています。

1884年創業、西郷隆盛が愛した角まんじゅうを製造販売する 徳重製菓とらや

隼人駅から徒歩14分ほど、霧島駅から車で5分前後の場所にある 徳重製菓とらや本店・霧や櫻や。1884年(明治17年)に徳重八太郎氏が、鹿児島県西曽於郡国分郷本町(現、鹿児島県国分市)に和菓子店・徳重屋を立ち上げたことが創業です。創業のきっかけとなったのは、1875年頃(明治8年頃)に日当山・西郷どんの湯に入浴に訪れた西郷隆盛が、帰りに徳重氏宅に寄り徳重八太郎の妻がつくったモシコ万十を食べ、「角なる菓子だから角まんじゅうと名づけたらよかろう」と言われたそうです。徳重屋はその角まんじゅうをメインとして創業をされています。

という、徳重製菓とらや本店・霧や櫻やさんの外観です。最近リニューアルされたのか、かなりモダンな印象のする建物です。

こちらが店舗の入り口です。全面ガラス張りでカッコ良い!

店内に入りました。ものすごい広い店内で、和菓子から洋菓子まで広く扱われています。こちらのディスプレイは洋菓子ですね。

そして、鹿児島といえばのかるかんも。一番数多く並んでいたお菓子です。

創作生かるかんが、最近の推しのようで一番スペースをとって並べられていました。

ずらーっと並んでいます。

霧かん・桜かん・橘かんの全部で3種類ありました。

こちらが霧かんですね。かるかんを現代風にアレンジした自慢の逸品とあります。採れたて新芋使用なのも嬉しいですね。

ということで、霧かんを買ってきました。

こちらが中身です。一般的なかるかんより、しっとり感&軽さを感じられるモダンなお菓子になっていました。

鹿児島を代表する銘菓である かるかんは山芋を使ったお菓子で、素朴な食感と甘さがうりのお菓子、という印象があります。生かるかんは現代的なアレンジによって、しっとりしており、別物のお菓子みたいになっていました。もみじまんじゅうも生になって大ヒットし、かるかんも生で大ヒットする、という伝統的銘菓が新しく生まれ変わる現象も面白いですね。

↓創作生かるかんは、楽天でも購入できますよ。

 

———霧や櫻や・徳重製菓とらや 基本情報———-
〇創業年 1884年創業 / 明治17年創業
〇営業時間
・9:00-20:00
※無休
〇住所
鹿児島県霧島市国分野口西456-1
(公式サイト)⇒ かるかん・生かるかんの名店|霧や櫻や・徳重製菓とらや

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