古くは大宝律令(701年完成)で、敦賀と名付けられた福井県敦賀市。日宋貿易の拠点として、北前船の寄港地として、古くから栄えました。北前船で昆布が運ばれてきたことで始まった昆布加工業は、今もこの街に息づいており、昆布加工シェアは日本トップを保ち続けています。そんな敦賀の老舗店に訪問してきました。
1903年創業、塩の商いをしていた荘兵衛さんが作った駅弁店 塩荘
敦賀駅構内で駅弁を販売をしている塩荘。創業を1903年(明治36年)としている塩荘さんですが、この年は塩荘として敦賀駅構内で駅弁販売を開始した年。
塩荘さん自体は江戸時代から存在し、敦賀で塩の商い等をしていた荘兵衛さん、から、塩荘の名で呼ばれるようになったそうです。そんな塩荘さんは、駅弁販売に留まらず、レストラン事業等も行われていらっしゃいます。
という塩荘さんの敦賀駅構内の販売所がこちら。駅構内の1スペースなので割とこじんまりとしております。
コンパクトな店内には、塩荘さんのお弁当が沢山販売されています。今回は高級路線の駅弁として知名度の高い”鯛の舞”1600円を購入しました。
こんなパッケージです。塩荘さんは昔から鯛鮨を販売されていらっしゃいますが、鯛の舞は鯛鮨の高級ラインという位置づけのようです。箱を開けるとまさかの杉の木箱が出てきます。流石高級品!
こちらが中身。いやー、美しいですね。鯛の舞は、近海で獲れた小鯛を使用した押し寿司で、福井県産のお米の上に、酢で〆た小鯛を乗っけています。
鯛の舞という名前通り、鯛の美味しさが口の中で踊り、食べた喜びを踊って表現したくなるぐらい美味しいです。
とはいえ押し寿司でしょ?とか、思ってしまう人にほど食べてもらいたいです。どれぐらい美味しいかというと、このブログでは珍しい箸上げ画像を撮りたくなるぐらいw。ちなみに杉の箱に入っているからか、杉の木の香りがほんのり酢飯に残っていて、これがまた良いもの食べてるなぁ、って感じにさせてくれます。
駅弁はこのサイトでも何度か紹介していますが、日本の鉄道創成期に出来た駅弁屋さんが、各地で100年超えの老舗として活躍されています。何だか嬉しくなっちゃいますね。駅弁は、立ち上げ時から地元の食を強く出される傾向にあるので、食べに行くのが楽しい食の一つ。塩荘さんもまさにそんなお弁当を沢山作られていました。
今回食べた鯛の舞、本当に美味しくて、近隣の方はこれを食べるために訪問する価値があるのでは、と個人的に思います。
いや、東京だし、とかの遠い人は楽天でも買えます。駅弁をお取り寄せするのは、なんか違和感ありますが、とはいえあの味が日本何処でも食べられるのは嬉しいんですけどねw。
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——-塩壮 基本情報———-
〇創業年 1903年創業 / 明治36年創業
※以下は、JR敦賀駅構内の販売店の情報です。
〇営業時間
※無休
〇住所
福井県敦賀市 敦賀駅構内
(公式サイト) ⇒ 株式会社 塩荘 | 江戸初期から敦賀の発展と共に歩んできた「食」の総合カンパニー