レストラン吾妻で、最高峰のニッポンの洋食を頂く。 / 東京 吾妻橋 1913年創業 (大正2年)

墨田区吾妻橋は、隅田川を隔てて台東区浅草地区と結ぶ吾妻橋の東岸一帯。吾妻橋は竹町の渡しと呼ばれた渡し舟場跡に創架され、当初は大川橋と称されていました。橋近くには墨田区役所や金の炎のオブジェで知られるアサヒビール本社が所在する墨田リバーサイド地区があり、橋から北方面は墨堤桜の名所である隅田公園となっています。町には老舗の飲食店・食品店も複数残っていますよ。

1913年創業、フランスで学んだシェフが立ち上げた最高峰のニッポンの洋食を提供し続ける レストラン吾妻

本所吾妻橋駅から徒歩3分、浅草駅から徒歩7分ほどの場所にある レストラン吾妻。吾妻橋のたもとにあるレストラン、で、レストラン吾妻と名付けられたそう。1913年(大正2年)に、フランスで修行をされた竹山周吉氏によって創業されました。日本の洋食の粋を極めたようなレストランです。

こちらがレストラン吾妻の外観。威厳がありつつも、下町の親しみを残したお店です。

中に通され、カウンターに座りました。カウンターの前にはお鍋がいっぱい!職人が作るお店!という感じがヒシヒシと伝わってきますね。

こちらがメニューです。オールドゥブルって書き方がクラシカルですね。

まずはサラダから。生ハムの塩味が程よくって美味しい。

洋食屋さんに行くと頼みたくなるメニューって色々あると思うんですが、僕にとってはエビフライがその一つ、なんですね。で、エビフライをオーダーしたところ、「今朝市場で買ってきた海老だよ!」と見せてくれました。調理段階から、グイグイ期待値上がりますね!

エビフライとカニクリームコロッケのセットでオーダーしました。エビフライ、異次元に美味い。これがプロの仕事か…。

こちらがカニクリームコロッケ。カニの旨みがギュッと凝縮されていて、泣けるほど美味い。

そして名物のオムライスへと続きます。オムライスは、まずチキンライス単体で出てきます。

で、このチキンライスに、鍋から直接ドーンとオムレツ乗せます。

乗せ終えたら…、

手でオムレツを開くんです。

そうすると中から半熟トロトロの子が!!!この時点でテンション上がりきるw。

最後にデミグラスソースをかけて完成です。この見た目、芸術的すぎません?ノリタケのお皿とのグラデも素晴らしい。
味も当たり前ですが最高で、トロットロの半熟の卵と、まろやかなデミグラスとご飯のバランスが素晴らしく、旨い、以外の言葉を発しなかった気がします。このデミグラスソース、ソースをつぎ足しながら作ったお店の看板の味。6時間以上かき混ぜながら煮込み、その上で更に8時間煮込んで完成、という手の込みよう。この味はこうやって生まれたのか…。

最後にコーヒーを頂いてフィニッシュ。お値段の意味が理解できる味でした。この味、日本の洋食の最高峰なんじゃないかと思います、はい。

私が伺った日は、私が最後の客であったこともあり、吾妻のご主人から色々なお話をお伺いすることが出来ました。老舗として、同じ味を提供し続けようとするものの、様々な難しさがあるのだそう。その一つが
「素材や調味料の味が変わったり、取引先が止めてしまい手に入らない食材が出てしまうこと」
なんだそう。
その一例として見せて頂いたのが、こちらのガーリックソルト。終売が決まってしまったため、今度から違うものを使うそう。でもお客さんには同じ味を提供しなければならないので、他の食材を活用して同じ味を出せるようにするそう。凄い努力…。

個人的な話ですが、老舗の食カテゴリの中で、洋食には特別な感情を頂いています。明治時代の人々の努力が、洋の食材・調理法を日本人に合う形にアレンジし、今も日常的に食べられているんです。しかも、世界で日本でしか食べられない食にまで昇華されていて、これはもう新しい一つの和食として世界にアピールすべきではないか、と思うんですよね。
と、話がそれましたが、こんな素晴らしい食べ物を生み出し、継承し続けてくれている洋食屋さんには、常にリスペクトがあるのですが、レストラン吾妻さんは、その中でも「高いお金を払う価値がある洋食」を提供されている最上店だと思います。洋食好きな方、是非伺ってみてください。

——-レストラン吾妻 基本情報———-
〇創業年 1913年創業 / 大正2年創業
〇営業時間
・[月・火・金] ・土17:30~20:30(L.O)
・[日・祝] 16:30~20:30(L.O)
※火・水・木曜日 定休日
〇住所
東京都墨田区吾妻橋2-7-8
(食べログ) ⇒ レストラン吾妻 (アヅマ) – 本所吾妻橋/洋食 [食べログ]

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