大分県北西部の日田(ひた)市は、福岡・熊本両県と接し、山に囲まれ多くの河川が流れ込む盆地にあります。かつては豊後国で、江戸時代は幕府直轄領であり、中期以降は郡代による九州各地の天領支配の拠点となりました。地名由来には4世紀頃在位とされる景行天皇の九州遠征時に人間姿で現れた神の久津媛(ひさつひめ)転訛説、飛来の大鷹が飛び去り後に湖水が干潟化し三つの丘が現れたとの神話によるヒタカ転訛説等の諸説があります。日田やきそば・高菜巻(寿司)・ひたん寿司・もみじ(鶏足煮)・たらおさ(棒鱈の胃)煮〆(ぼんだら)等の地場料理、とり天・だんご汁等の県特有の郷土料理があり、市内には和菓子店・食品店など老舗が残っています。
1832年創業、長崎より旨いカステラが自慢 日田カステラ本家 福寿
城内・豆田入口のバス停から徒歩8分ほど、日田駅から徒歩17分ほどの場所、天領日田の町並みの面影が多く残る豆田町にお店を構える 日田カステラ本家 福寿。1832年(天保3年)に創業された和菓子店です。日田カステラ本家と名乗るだけあり、カステラが売りの1つで店頭には「長崎より旨い」という張り紙もありました。
という、福寿さんの看板です。創業天保三年はかなりの歴史ですね。
こちらが店頭に貼られていたポスター。長崎より旨い福寿のカステラなのです。
日田カステラ以外にも、三隈川・あゆもなか・福来里・日田美人といった銘菓が沢山ある和菓子店です。
店内に入りました。ディスプレイにはお菓子がずらりと。
ディスプレイ上には、福寿の日田カステラの説明書きが。1977年(昭和52年)の全国菓子大博覧会で、最高賞・高松宮名誉総裁賞を獲得している誉れあるお菓子なのです。
こちらは三隈川万十。手亡餡にクルミ・レーズン・白胡麻を加えたお菓子だそう。
こちらが、その三隈川万十です。レーズンが入っているからか、洋の雰囲気も持つお菓子でした。
そして、こちらが日田カステラです。
福寿の極上かすて羅とあります。見づらいですが、箱も金色で豪華です。
取り出した図。こちらを切り分けて頂きました。
福寿さんの日田カステラは、現代的なしっとり系というより昔ながらの素朴だけど優しい甘さがする系カステラで、しみじみと美味しいなぁと思える味でした。そう、こういうカステラと牛乳を飲むのが幸せだよね、みたいな。また食べたい懐かしい味でした。
——- 日田カステラ本家 福寿 基本情報———-
〇創業年 1832年創業 / 天保3年創業
〇営業時間
・9:00-17:00
※無休
〇住所
大分県日田市豆田町11-11
(公式サイト)⇒ 日田カステラ本家 福寿