北海道南端の渡島半島南東部に位置する函館市は札幌・旭川各市に次ぐ道3位の人口を擁する道南地方の中心都市。地名由来には、室町期に津軽の豪族河野政通が函館山北斜面の宇須岸(ウスケシ、アイヌ語で“湾の端”)に築いた箱に似た形の館からの“箱館”説や、アイヌ語の“ハクチャン(浅い・砦)”由来説等があり、明治初期に“函館”と改称されました。江戸時代は松前藩が治めており(末期の一時期は幕府直轄)、箱館は松前・江差と共に(松前三港、蝦夷三湊)天然の良港で海産物交易の集積地として栄え、1859年(安政6年)に日米和親条約による日本最初の対外貿易港として長崎・横浜と共に開港されました。烏賊を筆頭に豊富な海産物・寿司等の魚介料理・世界各地の料理・函館ラーメン等の地場食品・和洋菓子(“函館スイーツ”)等の食文化も豊富で、市内には老舗が多数点在しています。
1914年創業、昔ながらの木樽仕込みでしおからをつくる 小田島水産食品
函館どつく前駅から徒歩4分ほど、函館駅から車で12分前後の場所にある 小田島水産食品。1914年(大正3年)に創業した塩辛製造の専門店です。主流となっているプラスチック樽での浅い漬け込みでなく、昔ながらの製法そのままに木樽で1週間以上熟成させて塩辛を作り続けていらっしゃいます。
という、小田島水産食品さんの外観です。
こちらが正面入り口です。工場直売所と書かれています。
店内に入るとお大きな冷蔵庫の中に複数種類の塩辛が並んでいます。
メインはこちらの木樽仕込のイカのしおから、となります。
持ち帰りだけでなく、その場で食べることも出来るんですよ。
「味見もできますよ」とお声がけ頂き、是非!と答えたら、なんとこんなに沢山の塩辛が出てきました。どれがどれかは、上の段ボールに貼り付けてあるロゴを見えるとわかる仕組みです。
ロゴの方舗をアップで。
そして塩辛をアップ。右下は松前漬なので別物です。私、塩辛どちらかというと苦手なのですが、小田島水産食品さんのは、変な癖がなく旨味が引き立っているので、超美味しかったです。
木樽でつくり、毎日突き棒でかき混ぜて作る伝統的手法は小学校三年生の副教材で取り上げられたとのこと。
別の新聞にも載っています。
美味しかったらまた買ってね、と手渡されたパンフレット。オーダーしたくなちゃうなぁ。
最近人気なのはこれ、と紹介されたのが、塩辛deアヒージョ。絶対美味いよね、これ。
で、今回は木樽仕込の一般的なイカの塩辛を買ってきました。赤穂の海水塩を使用しています。このミニチュア樽が可愛いですよね。
ちなみに、樽はあくまでミニチュアの見た目だけのもので、中にはパックされた塩辛が入っております。
取り出した図です。旨味がキュッと詰まっていてほんと美味しい。
私、塩辛がちょっと苦手です。そのため、「味見できるよ」と言われた時に、「苦手かもしれないので大丈夫です」と一度断っています。が、ご主人から「じゃあ、少しだけ食べてみて」と最初に1口だけ食べさせてもらい、とても美味しかったので、上述したセットを出してもらった、という経緯があります。美味しい塩辛の力を体感することができました。ちゃんと作った塩辛は、美味い!を実感できた素敵な老舗店でした。
↓小田島水産食品さんの塩辛は、楽天でも購入できますよ。
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——–小田島水産食品 基本情報———-
〇創業年 1914年創業 / 大正3年創業
〇営業時間
・8:30 – 19:00
※無休
〇住所
北海道函館市弁天町20−7
(公式サイト)⇒ いか塩辛・松前漬け/産地直送北海道お取り寄せグルメ 函館小田島水産食品