品川地区は江戸時代には千住宿・板橋宿・内藤新宿と共に江戸四宿の一つとして、岡場所(非公認遊郭)としても、東海道53次の第一の宿場である品川宿が旅人や遊興客で栄え、今も北品川~南品川の旧東海道沿いでは寺院や商店などにその名残りをわずかに残しています。その品川宿は京浜急行電鉄の北品川駅・新馬場駅(北品川)から青物横丁駅(北品川~南品川)辺りまで続いていました。また品川区南品川の北東部には第一京浜(国道15号線)からJR大井町駅(品川区大井)に向かうゼームス坂通り(長さ約400m・最大勾配約3.5%)があり、明治初期に急坂の旧・浅間坂を私財で緩やかにした坂下の住人で英国人のJ.M.ゼームス(ジェームス)に由来しています。寺院も多く、工場・商店・住宅などが混在する南品川にも老舗の食品店が残っています。
1912年創業、海苔養殖発祥の地 品川で海苔を販売し続ける 藤森海苔店
新馬場駅から徒歩1分の場所にある 藤森海苔店。1912年(大正7年)に、海苔養殖発祥の街として知られる品川で創業されました。1962年(昭和37年)に、品川での海苔養殖は終了してしまいましたが、藤森海苔店さんでは、主に愛知県産の海苔を中心に扱われていらっしゃいます。
という藤森海苔店さんの外観。品川宿へようそこ!の文字に迎えられている感があります(新馬場駅から逆サイドにあります)。
こちら店舗の入り口。レトロな外観がカッコよい!店内に入りました。こちらは焼き海苔系が沢山あるコーナーです。 逆サイドは缶入りときざみのり。缶入りの品川物語というシリーズが使いやすそうだったので、今回はこちらをチョイス。 今回購入したのは、味附のり。味附って書くのは珍しいですね。
こちらが中身の海苔。缶にギッシリ詰まってます。味付けはややあっさり目で何枚でも食べられそう。
前にどこかで書きましたが、品川=海苔の隠語であったほど、海苔と品川は密接な関係があったそう。ですので、品川から大森にかけては、今も沢山の海苔屋さんが残っています。まだお伺いできていない海苔屋さんが沢山あるので、早くコンプしたいな。
——-藤森海苔店 基本情報———-
〇創業年 1918年創業 / 大正7年創業
〇営業時間
・9:30〜18:30
※日曜・祝日 定休日
〇住所
東京都品川区南品川2丁目9-3
(公式サイト)⇒ (株)藤森海苔店