復刻版・有馬サイダー、ありまサイダーてっぽう水を飲む / 兵庫 神戸市北区有馬町 明治後期発売にルーツ

神戸の地名は、現在の中央区三宮・元町周辺が古くから生田神社の神封戸(じんふこ、租税・課役等の神社奉仕住民)集落“神戸(かんべ)”だったことに由来します。1973年(昭和48年)に兵庫区から分区された神戸市北東部の北区は、面積は市の4割以上ですが大半が農村・山林です。有馬町には古代より知られ日本三大古湯の一つである有馬温泉があり温泉街は多くの行楽・観光客で賑わっています。有馬の名産品としては炭酸煎餅・松茸昆布・山椒加工品等があり、また山椒が当地の名産であったことから一般に山椒を使用した料理には有馬の名(有馬煮・有馬焼等)が付されています。区内には老舗の食品店などが残っています。

明治後期に発売された有馬サイダーを復刻版 ありまサイダーてっぽう水

日本有数の歴史を持つ有馬温泉は、その炭酸泉を使った炭酸煎餅等の名物があります。同じく明治後期に作られていたのが有馬サイダーで、1901年(明治34年)に有馬鉱泉株式会社が炭酸水を、香料・糖分を加えたサイダーが1908年(明治41年)から発売されています。有馬鉱泉株式会社が金泉飲料、そして日本麦酒鉱泉株式会社に買収される経緯で1926年(大正15年)に有馬サイダーの製造が終了しました。

そんな有馬サイダーが地元の有志によって復活を遂げたのが2002年秋で、ありまてっぽう水(現在は「ありまサイダー」が正式名称)として発売されています。レトロなデザインと、当時のような強めの炭酸が特徴なのだそう。

温泉街で売っていたものを購入しました。製造は有馬八助商店で、有馬の八人の経営者で立ち上げられた会社だそうです。

材料はシンプルで、砂糖・酸味料・香料のみ。製造は兵庫の有名地サイダー屋・兵庫鉱泉所さんです。

ブレブレでごめんなさい。コップに入れた図も撮りました。

復刻といってもレシピが残っていたわけではないため、あくまでイメージして作ったもののようですが、昔ながらのデザインが素敵ですよね。炭酸強めなのも、昔ながらのドリンク感があってよかったです(って、その頃生きていないので印象だけですが)。形は買われど伝統が引き継がれるのは素晴らしいですね。

———-有馬八助商店 基本情報———-
〇創業年 明治後期発売にルーツ
〇住所
兵庫県神戸市北区有野町1175
(公式サイト)⇒ なし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です